【まふまふ】独り占め。Season2【歌い手】 (ページ2)

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独占欲 40 ページ2

「じゃあ、夏休み事故と犯罪だけはすんなよー」

「分かってるってー！」

HRが終わるとガタガタと音が鳴り始めると同時に勢いよく席から立ち始める生徒達。その中に私も紛れていて

『やっと夏休みだー！！』

「疲れたー！ここ1週間が1番長く感じたわ！」

「分かる！楽しい事は早く過ぎるのにね」

いつものように翔太、奏と一緒に輪になって、テンションが上がっているみんなが次々と教室から出ていくあとを後ろから追いかけるようにして私達も出ていく

私を挟んで左が翔太で右が奏。
そんなサンドイッチのような光景にも慣れて、今日もまたどこに行くが話を始めるんだ。

「僕考えたんだけど……」

奏のそんな発言に私と翔太は、なになに？と次の発言に耳を寄せた。

「今日から夏休みでしょ？だから計画も兼ねて3人でお泊まりするの良くない？…あ、でもAは流石に女の子」

『行きたい！』

「は？！」

『えっ？駄目？』

「いや、駄目じゃないけどさ、ねえ？奏君」

「…天月君素直になったら」

「ちょっと黙ろ」

私を挟んで飛び交う言葉に前回も浮かべたはずのハテナマークをまた浮かべながら、とにかく私も行きたい。そう伝えた。

だってせっかくの夏休み。男女なんか関係ないよ、それに泊まりって言ってもこの3人のうちの誰かの家になるわけなんだから無駄に緊張なんていらない。

そんな私にとうとう翔太が折れたのか、3人で泊まることになった。