家出してみた【リクエスト】2 ページ14
ガチャりと大きな音を立てないように静かに玄関の扉を開けると、ぞくぞくと得体もしれない何かが背中を這い上がってくる
ドキドキと鼓動する心臓は天月の反応が見てみたいのか、それともこんな真っ暗な外を1人で出歩くのが怖いのか。……多分両方。
机の上には存在感を出すように、少し片付けて書き置きをしてきた。そして今の私には、財布と携帯のみ。流石に荷物は持ってこれなかったから所持品はこの2つだけ
ポツポツと遠感覚に置かれた街灯がオレンジ色に光って、真っ暗闇に光を指してくれる。だけど弱々しいそれは少し不気味な光にも見えて、ちらほらと不安が見え隠れしてしまう
これからどこで暇を潰そうか、あの疲れようは朝まで寝ているはずだから反応があるとしたらお昼ぐらい。だとしたらお昼までは様子見として……。
そんなことを考えながらとぼとぼと歩みを進めていくと、そんな私を迎い入れるように公園の入口がでかでかと構えていた。
夜中の公園ってなんか不良のたまり場とかそんな雰囲気あるけど大丈夫なのかな？いや、夜に女ひとりで出かけてる時点で大丈夫もクソもない。そんな考えで公園の中に踏み込むとジャリっと砂が靴で擦れる音がする。見た感じ私以外には誰もいなくてほっと心を撫で下ろした
きぃーきぃーっと鉄の錆びた音が公園の中に響く。
地面を軽くけっては反ってを繰り返してゆるゆると漕いでくブランコに1人でぽつんと座る。傍から見たらもう不審者でしかないな…。なんて呑気なことを考える
一向に朝日の顔を見せる気もない景色に、何時間が経ったんだろうとブランコを一旦止めてポケットから携帯を取り出す
真っ暗な画面が電源を入れると眩しいくらいに光り出す。その瞬間画面に映された通知がものすごい数で埋め尽くされて、え、？と間抜けな声が出た
暫く唖然としてその画面をみているとぱっと通話画面が映る
そこには天月の文字がでかでかと映されていて、思わず咄嗟に電話を取る
「…もしもし？A？何この手紙、俺よくわかんねぇんだけど。……A聞いてる？」
『……ぁ、うん』
こっちの息が詰まりそうなほど立て続けに喋る天月に気圧され、言葉に詰まりながら返事をすると大きなため息を漏らしす天月
あー、怒らしちゃったかな…。まあ、こんなことしてたら怒るのも当然か。と考えていたら
「…まじで…良かった」
私の思っていた以上に焦っていたのか、泣きそうな声で安心したように呟いた
続く (更新停止中)
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ツクイ(プロフ) - にゅまさん» ヾﾉ≧∀≦)oｲｴｲｴ! やってみて下さい(*’ω’*) (2018年7月6日 18時) (
レス) id: 9d304eeb69 (このIDを非表示/違反報告)
にゅま(プロフ) - ツクイさん» ツクイさん！2度目ありがとうございます！！家出ドッキリ！やってみたいと思います！ (2018年7月6日 18時) (レス) id: e208efc8b5 (このIDを非表示/違反報告)
にゅま(プロフ) - アップルパイさん» アップルパイさん、リクエストありがとうございます！！読み返して貰えるの嬉しいです(照)大丈夫です！！夢主ちゃんの甘え欲しいですよね (2018年7月6日 18時) (レス) id: e208efc8b5 (このIDを非表示/違反報告)
ツクイ(プロフ) - リクエストもう1回失礼します！夢主ちゃんが家出するドッキリお願いします！ (2018年7月5日 23時) (レス) id: 9d304eeb69 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 何回も読み返してしまうほど好きです！ リクエストなんですけど、夢主ちゃんが天月さんに珍しく自分から甘える、って感じの出来ますかね…? (2018年7月5日 22時) (レス) id: 46a98dfeb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゅま | 作成日時：2018年5月16日 8時
