甘えてみた【リクエスト】2 ページ12
見つめ合ってから数秒、どちらも喋らないままテレビの音だけがリビングに響いて、そんな状況に羞恥心が前面に出てしまう
『も、天月なんか嫌い！』
「は、？ちょ、」
私の口から出た嫌いという言葉に異常に反応する天月を置いて、私はスクっと立ち上がってその場所を移動しようとした
その時
逃がさないとでもいうように私の腕を掴んだ天月の手に引っ張られて、体のバランスを崩しドサッと天月の胸の中に飛び込んでしまった
『なっ、ちょっと』
「俺まだ返事してない」
そこから素早く逃げようと、駄々をこねる子供のように足をじたばたさせるけど、所詮女の力じゃ男の力には勝ることなんてなくて
後ろからお腹に回された腕にキュッと胸が締まって、さっきとは逆の立場になるとドキドキと早くなる鼓動。
「Aはさ、私の事好き？って聞いた時、俺になんて言って欲しかったの？」
『…っ』
私の心情なんてお構い無し。
耳元で囁くように喋る天月の声が、爽やかで元気な声じゃなくて、ねっとりとした色気を含むような声で肩がピクリと跳ね上がる
なんて言って欲しかったのなんて、絶対に聞かなくてもわかってるくせに、
『、知らないっ』
「んー、なら言わないよ」
『っ…別に、言わなくてもいいから、そこで喋るのやめてっ』
耳元にかかる吐息が私の体をビクビクと反応させる
耳、弱いの知ってるのに…
そんな意地悪をする天月の腕からもう一度脱出することを試みていると
「ねぇ、？A？」
『っ、』
天月の酷く低い声が私の名前を呼ぶとに、ひゅっと掠れた声にならない声が喉を通る。
ピリッとした空気の中無駄に動くことも出来なくて、じっと息を潜める。
まるで蛇に睨まれた蛙のように
「好きだよ」
『…っ』
「好き」
ゾクリと鳥肌が立つようなねっとりとした声で、耳の淵をなぞる様に呟く
まるで脳までおかされているような感覚に、何でもないはずなのに息が上がる
「Aすき」
「Aが思ってる以上に…」
「愛してる」
甘い言葉を囁かれもう既にクタクタになっている私にとどめを刺すかのように言葉にされれば、もう声も出なくて、ただゆでダコのように赤くなった顔を両手で隠した。
甘えてみた結果
返り討ち。意地悪すぎないですか？
家出ドッキリしてみた【リクエスト】1→←甘えてみた【リクエスト】1
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ツクイ(プロフ) - にゅまさん» ヾﾉ≧∀≦)oｲｴｲｴ! やってみて下さい(*’ω’*) (2018年7月6日 18時) (
レス) id: 9d304eeb69 (このIDを非表示/違反報告)
にゅま(プロフ) - ツクイさん» ツクイさん！2度目ありがとうございます！！家出ドッキリ！やってみたいと思います！ (2018年7月6日 18時) (レス) id: e208efc8b5 (このIDを非表示/違反報告)
にゅま(プロフ) - アップルパイさん» アップルパイさん、リクエストありがとうございます！！読み返して貰えるの嬉しいです(照)大丈夫です！！夢主ちゃんの甘え欲しいですよね (2018年7月6日 18時) (レス) id: e208efc8b5 (このIDを非表示/違反報告)
ツクイ(プロフ) - リクエストもう1回失礼します！夢主ちゃんが家出するドッキリお願いします！ (2018年7月5日 23時) (レス) id: 9d304eeb69 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - 何回も読み返してしまうほど好きです！ リクエストなんですけど、夢主ちゃんが天月さんに珍しく自分から甘える、って感じの出来ますかね…? (2018年7月5日 22時) (レス) id: 46a98dfeb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゅま | 作成日時：2018年5月16日 8時
