標的114 “焦り”と“怒り” ページ6
『っ⁉避けろ恭弥‼‼』
私の叫びと共に、
ブオンッ‼
ブシュッ‼
何かが裂ける音が聞こえてた。
次の瞬間上から何かが私達の所へ飛んできた。なんと飛んできたものはミサイル。
ドンッドンッドンッ‼
なんとかミサイルから逃れたが上を見るとまたミサイルが飛んで来た。
『山姥切‼大倶利伽羅‼』
素早く名を呼ぶと二振は宙を舞い残りのミサイルを斬り落とした。
『‼恭弥、無事か⁉』
砂煙が舞う中必死に恭弥を探すと、恭弥はその場で膝をついていた。恭弥の太股から勢いよく溢れてくる血を見て、頭の中で警報がけたたましく鳴り響く。
『恭弥っ‼‼』
「よせ主‼そっちに行くな‼危険だッ‼」
思わず私は山姥切の声も聞かずに危険なフィールド内にいる恭弥の元へと走る。
「くっ‥‥」
ドクドクと血が流れ出し、痛みで上手く立ち上がれない雲雀は落とした学ランを羽織り顔を顰めた。
すると突然雲雀の視界が一気に高くなった。
『立てっ恭弥‼急いでゴーラ・モスカから離れるぞ‼』
なんとAは動かない雲雀の腕を自身の首に回して立ち上がらせたのだ。
「A⁉‥‥どうして此処に来たんだい‼僕のことは良いから早く此処から‥‥‼」
雲雀はゴーラ・モスカが放つミサイルが自分達に向かって飛んで来ていることに気づいた。
『‼』
Aもそれに気がつくが今手元には刀を持っておらず斬ることが出来ない。すぐさま雲雀は残りの力を振り絞ってAを守るように抱き締めた。
その時だった。
キイィンッ‼
金属と金属が弾く音が聞こえた途端、
ドカァァァンッ‼
ミサイルが突如爆破し、A達は爆風によって勢いよく倒れた。
「っ‥‥A、大丈夫かい？」
お互い鼻と鼻がくっつく程距離が近く、雲雀と目が合ったAの心臓は勢いよく跳ね上がった。
『っ‼あ、ああ‥‥！‥‥山姥切‼』
「あんたはその人間連れて遠くへ行け‼‼俺達が飛んでくるミサイルを全部斬り落とす‼」
それだけ言うと山姥切は走りミサイルを斬った。
『山姥切‥‥行くぞ恭弥‼』
私はまた、恭弥の腕をしっかりと持ち直し、出来るだけゴーラ・モスカからもフィールドからも離れた。
標的115 “恐怖”と“怒り”→←標的113 雲雀恭弥VS XANXUS
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 119人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：☆にゃんロック☆ | 作成日時：2019年3月14日 22時
