友達 ページ7
何限目かの授業が終わり、放課も何度か終わったというのに、私へ声を掛けてくる人は誰ひとりと居なかった。
何故だろうか。
頬杖をして頭を捻ってみるが、全く原因が分からない。
この如何にも中学生と主張している服装が悪いのか、それともこんな田舎育ちの私とは関わりたくないのか。
ふと私の隣の席を見れば、沢山の人で賑わっていた。
その中心に居る真冬君。
昔まではとても近くに居た存在だったはずなのに、今では遠い存在になっていた。
ガタン、
いきなり隣の机からそんな音が鳴った。
元々、真冬君の方をぼうっと眺めていたから、そんなに驚きはしなかったけれどもその音を鳴らした張本人の顔を見たときは驚いた。
真冬君。
いや、逆に隣は真冬君の席なのに座っている人が真冬君じゃなかったら驚くよね。
あれ、驚かない?私が田舎人だからかな…。
「ねぇ、コッチ見ないでよ」
ダン、と先程とは違った音が鳴ったと思えば、真冬君が私の机に両手をついて睨みを効かせていた。
後ろに居る男の子達は、焦ったような、不思議な顔をして私と真冬君を見ていたから、彼等はきっと真冬君が怒っている理由を知らないんだ。
私もだけど。
好きな人にこんな事を言われ、睨まれているのに冷静に居られる私に驚いているが、実際は今にも泣いてしまいそうだし胸がキツく絞まって痛かった。
「真冬、Aが居るって本当!?」
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作者名:葭歹 。 | 作成日時:2018年9月17日 8時