116話 ページ17
夏目「━━そんな・・・こんな時に・・・」
多軌「・・・明らかに・・・明らかに巻き込んでしまってる・・・」
先生「阿呆ーっ役立たずが2倍ではないかー!」
『わ、私が見えるから!』
こうして
ますます例の妖捕獲の困難度が上がってしまった
『どうだ?』
家に戻り夕飯を終え貴志の部屋で目の調子を聞けば、貴志は猫を凝視し始めた
夏目「くっダメだ面白い顔がさらに面白く見える・・・」
先生「お前はどうしてそう隙だらけなんだ!ここに座れ夏目朝まで説教だ!」
『落ち着け猫・・・』
夏目「妖なのになんで先生の面白い顔は見えるんだ・・・?」
先生「忘れたのかこの体は依代だから人間にも見えるのだ」
それ、依代だったのか・・・
夏目「━━じゃぁ・・・本来の姿になったら見えなくなるのか・・・」
先生「試してみるか?」
夏目「え・・・」
猫はそう言うと元の姿に戻った
夏目「・・・ニャンコ先生?」
私たちを取り囲むように座る猫を撫でながら貴志の反応を見た
夏目「━━見えない・・・居るのか?先生━━先生?」
ちらりと猫を見ると少しだけい悲しそうな目をしているように見えた
先生「どうだ夏目、今朝は見えるよう戻ったか?」
夏目「━━居るのか先生・・・」
翌朝洗面台に行こうとしたら目の前に猫が居た
『邪魔だ猫元に戻れ』
夏目「花佳おはよう」
『はよ』
夏目「先生、猫に戻ってくれ。不便だ・・・」
『貴志、ちなみにだが━━』
私が言葉を言う前に貴志は鏡を見た
夏目「うわーっちょびひげーっっ」
『ぷっ・・・』
あまりの反応に私は笑ってしまった
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作者名:闇黒嶺 | 作成日時:2022年3月25日 6時