94話 ページ45
━━━━何だ?
今何か
妙な気配を感じたような
この辺りからか━━━━━━━?
そう思い、棚の前に置かれた1枚の絵を見てると店員に声をかけられた
「その絵、気に入ったの?」
夏目「え?」
「もう、店閉めるんだけど、残っちゃって・・・もらってくれる?」
夏目「え」
「待ってて、今包むから♡」
夏目「えっ、いや、あの・・・」
有無を言わさず絵を包まれ、持って帰ることになった
塔子「おかえり貴志くん、この大きさのが欲しかったのありがとう」
家に帰り、グラタン皿を渡せば喜んでくれた
やはり髪飾り、買えばよかっただろうか
お使いひとつでこんなに喜んでもらえるのなら
そんなことを思いながら部屋に戻り、無理矢理渡された絵を飾ることにした
先生「飾るのか、枝ばかりでつまらん絵だ」
ニャンコ先生はおれのすぐ近くで小さくなりながらそう言った
夏目「そうか?結構綺麗だと思うけど」
━━━━けれど、そうだな
花でも咲いていたら良かったのに
あの、髪飾りのような
優しい色の花が━━━━━━・・・
『・・・ぃ・・・ぉ・・・ぉぃ・・・おい!』
夏目「ハッ」
『やっと起きた!貴志、この花何なんだ!?』
翌朝、花佳の声で目が覚めた
夏目「花・・・?な、何だこりゃ!どこから舞い込んで来たんだろう」
『何処からでもいいけど、気をつけろよ?』
夏目「あ、あぁ・・・」
花佳がそう言ってくれた通り、翌朝よ翌翌朝もおれに花が落ちていた
夏目「酔ってどこからかむしってきてるんじゃないだろうな先生」
先生「失礼な。花なんぞに興味はない!」
夏目「━━━━この絵を飾った日からだな。まさか寝てる間にこの枝に花が咲いて・・・」
『メルヘンすぎるだろ・・・』
夏目「花佳・・・よし、今夜は徹夜して原因を調べてみるか」
もし妖か何かの仕業なら
早めに手を打たなければ
この家に訪れる災いは
おれがどうにか出来るのであればどうにさしないと・・・
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闇黒嶺(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます!好きと言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張るので、どうかお願いします! (2022年3月10日 0時) (レス) id: 493ad3773d (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - この話好きです(*^^*)これからも頑張ってください💪応援してますー🔥 (2022年3月7日 13時) (レス) @page31 id: 91b6b6a73d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇黒嶺 | 作成日時:2021年11月1日 14時