90話 ページ41
スミエ「ふ・・・ふふ」
名を返されたスミエの雰囲気が変わった
『貴志!』
スミエ「ふふ、これでもう恐れるものは無い。お前はレイコと違って優しいね」
名を返したあとの貴志は体力を消耗している
私は咄嗟に貴志の前に立ちはだかりスミエに捕まった
スミエ「お前でもいい。せめて苦しまないようひと口で食ってやろう」
腕が折れるかと思うくらい強く捕まれ痛みで顔が歪んだ
夏目「花佳!」
その時、私とスミエの間に棒が飛んできた
スミエ「ぎゃっ」
夏目「名取さん」
『周、さん』
周さんが私たちの間に入り、次に猫が閃光を放ってくれた
スミエが怯んだ隙に私たちは逃げた
名取「こっちだよ。この突き当たりの部屋へ」
夏目「(しまった・・・騙された。妖の言葉を信じてしまった・・・花佳も怪我を負った・・・甘かった・・・おれのせいで、名取さんや旅館の人たちが危険にさらされるかもしれない。花佳が今以上の怪我を負うかもしれない・・・甘かった・・・妖のことは分かってきているつもりでいたのに・・・どうしておれは・・・いつの間に・・・)」
先生「━━━━おいら名取の小僧、そろそろ話せ何を企んでいる。あまりなめるなよ」
夏目「━━━━・・・企む・・・?」
猫の言葉に周さんは答えずに突き当たりの部屋まできた
戸を開ければ準備がされていた
夏目「・・・うわ、何ですこの部屋・・・」
名取「ふろのあと、準備しておいたんだ。━━━━この旅館の裏山に周りに害をなす妖がいて、最近強力な退治人が封印しかけたのだけれど、この旅館に逃げ込まれてしまったらしいんだ。だから、私はここへ来た」
夏目「えっじゃぁ!」
先生「妖胎児が嫌いな夏目を嘘で誘ったんだな。妖封じの仕上げの手伝いをさせるために」
『だからちゃんと言えって言ったんだ』
夏目「花佳も知ってたのか?」
『知ったのは風呂からの帰りだけどな』
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闇黒嶺(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます!好きと言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張るので、どうかお願いします! (2022年3月10日 0時) (レス) id: 493ad3773d (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - この話好きです(*^^*)これからも頑張ってください💪応援してますー🔥 (2022年3月7日 13時) (レス) @page31 id: 91b6b6a73d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇黒嶺 | 作成日時:2021年11月1日 14時