76話 ページ27
玄「私と翆は2体で1対、しばの原の石像に宿り、森のことを守っておりした。悪い気が流れ来れば2人で浄化し、邪鬼共が原を通って村へ降りようとすれば、祓い飛ばしてとりました。ところがある時、近くの村の土が痩せ、作物がほとんど取れなくなってしまったのです。村人たちは泣きついてきました。どうか土を肥やして欲しいと、・・・私たちは祓い神であり、畑を潤してやることは出来ませんでした。・・・それでも苦しそうな彼らをなんとかしてやりたかった・・・通りかかる妖たちに方法はないかと尋ね、願い、力の限り邪気をはらい続けた・・・やがて、私と翆は少しずつ命の光を削って村へ流し続けました。それでも、畑を潤すことはこの私たちには出来なかったのです。━━━━━━ところが、ある日ついに、人間どもは、不作の苦しみを我々のせいにして、役ただずの神だと、鍬や鋤を手に押しかけてきたのです。彼らは容赦なく私たちを打ちました。役ただずだと必要のない神など壊してしまえと・・・翆はやめろと泣き叫んでいました。愛してやったのにと、幸せを願ってやってきたのにと・・・それでも、私たちの声は人間どもには届かなかった。その凶行により私は
前に貴志が言っていた玄から感じたと言う悲しみの気は
翆を想って・・・
そしてあの憎しみは
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闇黒嶺(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます!好きと言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張るので、どうかお願いします! (2022年3月10日 0時) (レス) id: 493ad3773d (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - この話好きです(*^^*)これからも頑張ってください💪応援してますー🔥 (2022年3月7日 13時) (レス) @page31 id: 91b6b6a73d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:闇黒嶺 | 作成日時:2021年11月1日 14時