73話 ページ24
夏目「･･･つまりその握力退治を手伝えと･･･？」
玄「･･･必ず･･･必ずやつをこの手で封印してやる」
夏目「玄･･･？」
封印してやる･･･そう言う玄からは悲しみと憎しみの気が出ていた
『で、玄はどうしてあの場に1人でいたんだ？そのもう1匹の像もしばの原に居たんだろ？』
玄「･･･えぇ･･･あの頃は楽しかった。私たちはいつも2人で森を守り、雨や雷や月や花を共に眺めて･･･━━━━しかし、あいつは･･･翆は粉々に砕けてもうないのです。あのしばの原にはもう、私はひとりきりなのです」
ひとりきり、か
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「━━━━━━━━玄さま」
「玄さまここは退屈ですか？」
「私はちっとも退屈じゃありませんよ」
「幸せです」
「だってずっと」
「ずっと一緒に居られるのだからー･･･」
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声とともに聞こえた何かがひび割れていく音
『夢、か･･･』
久しぶりに妖怪に干渉する夢を見た
夢に出てきた玄を玄さまと呼ぶあの女性
あれが翆なのだろう
翆は粉々に砕けたって言ってた
悪霊によって粉々にされたのか
それとも･･･
『人の手によって、か･･･』
もし、悪霊が翆だった場合は最悪だな
夏目「北村の話だと、昔、村を突然襲ってきた悪霊を村人と偉いお坊さんで力を合わせて
放課後、貴志と帰りながら昼間得た話を聞いた
夏目「それと、女子の1人が･･･その「魔封じの木」が最近道路広げるとかで切られたって言ってたな」
『なんと罰当たりなことを･･･』
夏目「全くだ･･･で、森林公園付近の植物が3日くらい前から枯れ始めたらしいんだけど、それは逃げ出した悪霊のせいじゃないかって噂があるらしい」
『てことは、その森林公園に行けば何か手がかりがあるのか？』
にしても、妖怪を感じ取ることすら出来ない人間のやることは戸惑いがなく怖いな
『恐れ知らずだ』
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闇黒嶺(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます！好きと言っていただけてとても嬉しいです！これからも頑張るので、どうかお願いします！ (2022年3月10日 0時) (
レス) id: 493ad3773d (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - この話好きです(*^^*)これからも頑張ってください💪応援してますー🔥 (2022年3月7日 13時) (レス) @page31 id: 91b6b6a73d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：闇黒嶺 | 作成日時：2021年11月1日 14時
