47話 ページ48
名取「油断しない方がいい。門柱に表札があるだけで、家人の客以外には多少の結界にはなってるものだ。それを入り込んでいるとは、害の無い小物か、隙をつく素早い
とても真剣な顔で声色で言っていたのに、最後の1文で緊張が解けた･･･
夏目「もっと言ってやってください」
先生「阿呆私はそいつについとるんだ！家守なんか中級のやることだ！それに、小娘の妖力でこの家の結界は十分なんだ！」
『誰が小娘だ誰が』
怒る猫に小声で反論するが、正直母さんに何事も無かったことの安心感の方が強くて、今はどうでもいい
名取「いいかいタマちゃん。招き猫ってのは、財福を招くだけじゃなく、名のあるものに焼かれた高貴な物は家守も兼ねるものなんだよ」
なんて言いながら猫を持ち上げくどくどと説教をする周さん
先生「私のプリチーな外見に騙されるなひよっ子！ニャンコじゃないと言っとるだろうが！」
そんな周さんに怒る猫
カオス･･･
カオスすぎるこのメンツ･･･
夏目「うわぁやっぱりおれの部屋につづいてる･･･」
『お前はなんとも思わんのか･･･』
私のつぶやきは周さんと猫の会話にかき消された
貴志の部屋に入ると血は押し入れに繋がっていた
『押し入れ･･･』
名取「障子を開けたら一面に巨大な顔がって昔話あったな」
夏目「･･･やめてくださいよ」
周さんの話をぶった切り、襖に手をかける
夏目「･･･開けます」
襖を開けると、中から巨大な顔が広がった
そいつは、一瞬で窓から外に逃げた
名取「･･･あいつは･･･」
夏目「一体何なんです？」
『押し入れで何か食べてたみたいだけど･･･』
押し入れの中を見れば、傷だらけの妖怪が居た
名取「片羽喰われてるな･･･
『てことは、喰われそうになってこの家に逃げ込んできたけど、相手のあの妖怪もかなり大物だったから入れたってこと？』
名取「多分ね」
夏目「･･･どうしておれの部屋に」
名取「妖の間では君は結構有名なのかもしれない」
結構どころじゃない
かなり有名だよ
という言葉はさすがに飲み込んだ
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闇黒嶺(プロフ) - るりさん» コメントありがとうございます！感想ありがとうございます！これからも頑張って行きます！ (2021年9月17日 0時) (
レス) id: 493ad3773d (このIDを非表示/違反報告)
るり - 夏目の小説ありがとうございます！めっちゃおもしろいので更新頑張ってください！ (2021年9月15日 20時) (レス) id: 2fc01779ea (このIDを非表示/違反報告)
闇黒嶺(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます！頑張って更新していきます！ (2021年8月19日 0時) (レス) id: 493ad3773d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 更新楽しみにしています！頑張ってください(*´艸｀*) (2021年8月13日 5時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：闇黒嶺 | 作成日時：2021年6月18日 11時
