43話 蛍 ページ44
「今日は西瓜を買っておくから楽しみにしててね」
ある日の朝母さんがそう言った
『西瓜かぁ〜』
夏目「もうそんな季節ですか」
塔子「そう、蛍の季節」
夏目「蛍か、見たことないですね。1度見てみたい」
『ま、最近じゃほとんど見かけないけどな』
塔子「水が汚れてしまったからかしら」
夏目「友人に穴場を聞いてきます。沢山あったら捕ってきますよ」
塔子「ふふありがとう。でも、そっとしておかなくちゃ」
『そうだぞ。蛍20日蝉3日って言われるくらい、命が短いんだよ』
その日の夜貴志の部屋にまたもや客人が来た
なんの妖怪なのかは知らないが、夜飲み物を取りに行く時地味に光っていたことから、蛍か？
『眠そうだな』
夏目「花佳･･･」
『また、変な客人来てたな』
夏目「あぁ･･･」
貴志の話によれば、昨日西村に聞いた沼に行けば、男の人がいたらしく、その男の人は妖怪に憑かれていたらしい
その妖怪こそが昨日家に来た妖怪らしい
妖怪と男の人は友人らしいが、男の人は妖怪が見えない
否、正確には見えていたが、見えなくなったらしい
夏目「･･･本当に見えなくなるなんてあるのかな？」
『まぁ、大人になると力が衰えて見えなくなるって話周さんから聞いたことがある。見えなくなって祓い屋をやめたって人』
夏目「そっか･･･」
『で、それで話は終わりなのか？』
夏目「あ、えっと･･･近々その男の人が結婚式を挙げるらしくて、晴れ姿を見たいからって式の日まで世話になるって･･･」
『本当にお前は色んなことを引き込んでくるな･･･』
夏目「わ、悪い･･･」
『まぁいい。お前は、その男の人になにか聞くつもりか？』
夏目「そう言うつもりは･･･」
『なんでもいいが、あまり深入りはするなよ。人によっては忘れたい過去なのかもしれんからな』
浮かない顔をした貴志にそう言ったが、まぁ、またその男の人のところに行くだろうな
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闇黒嶺(プロフ) - るりさん» コメントありがとうございます！感想ありがとうございます！これからも頑張って行きます！ (2021年9月17日 0時) (
レス) id: 493ad3773d (このIDを非表示/違反報告)
るり - 夏目の小説ありがとうございます！めっちゃおもしろいので更新頑張ってください！ (2021年9月15日 20時) (レス) id: 2fc01779ea (このIDを非表示/違反報告)
闇黒嶺(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます！頑張って更新していきます！ (2021年8月19日 0時) (レス) id: 493ad3773d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 更新楽しみにしています！頑張ってください(*´艸｀*) (2021年8月13日 5時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：闇黒嶺 | 作成日時：2021年6月18日 11時
