31話 名取周一 ページ32
『おい』
「なんだ、また来たのか」
今日はとある家の蔵を守る妖怪の元きた
『なんとなく、な。それより、また外れてるじゃないか』
腕に巻かれた解けた包帯を指さして言えば「そうだな」と返ってきた
『巻き直してあげるからほら、手出して』
そう言えば、素直に差し出してくれる
「お前は何処かあの子に似ているな」
『またその話？』
「こうして包帯を巻き直して貰う度に思うのだ」
『それはそれは･･･お前はそのあの子とやらに恋をしてるのか？』
「こい？」
『あ、分からないのならいいや』
私も恋については分からないし？
『ほい、出来たよ』
「ありがとう」
『まぁ、古い包帯だし、すぐ取れるだろうけどね』
「構わないさ」
包帯を巻き終えたあと2人して並んで座っていると徐に妖怪が声を出した
「そう言えば、あの子が祓い屋としてここに戻ってきたらしい」
『へぇ、祓い屋になったのか』
「私を祓いにきたらしい」
『お前を？』
「あぁ」
『止めるか？』
「いや、あの子に祓われるのなら、構いやしないさ」
お面で見えないが、お面の下ではどんな顔をしているのだろうか
少し気になった
『お前がいいなら良いけど、流石に友人が祓われるのを黙って見てるほど、私も人間できてねぇよ』
「矢張り、お前はあの子に似て優しいな」
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闇黒嶺(プロフ) - るりさん» コメントありがとうございます！感想ありがとうございます！これからも頑張って行きます！ (2021年9月17日 0時) (
レス) id: 493ad3773d (このIDを非表示/違反報告)
るり - 夏目の小説ありがとうございます！めっちゃおもしろいので更新頑張ってください！ (2021年9月15日 20時) (レス) id: 2fc01779ea (このIDを非表示/違反報告)
闇黒嶺(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます！頑張って更新していきます！ (2021年8月19日 0時) (レス) id: 493ad3773d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 更新楽しみにしています！頑張ってください(*´艸｀*) (2021年8月13日 5時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：闇黒嶺 | 作成日時：2021年6月18日 11時
