合宿最終日 ページ46
ゴールデンウィーク中に行われる、第1回の合宿は2泊3日で行われる。
そして、今日はその三日目。
最終日。
最終日恒例のテストレースがやって来た。
今年は1年も参加する。
さて、どんな波乱が生まれるのか…楽しみだね
「先に言っておく。これはレースだ。そして、君達が所属しているのは王者箱根学園自転車競技部だ。いついかなる時も…勝利を貪欲なまでに貪り尽くせ。」
そう言うと私はスタートの合図を…出した。
有はもう、ゴールへと向かっているだろうか。
このレースにはファーストリザルトも山岳リザルトも存在しない。
それでも、選手達は競わずにはいられない。
己の強さを誇示せずにはいられない。
二三年はこのレースの走り方を分かっている。
要はチーム戦だ。
個で走っても限界がある。
今回は平坦の多いレースコース。
「見物だな…」
「楽しそうだな、A」
「すみません。先輩にゴールまで送らせてしまって。でも、そうですね。楽しいですよ」
少し口角が上がる先輩
「やっぱり…お前らの代は化け物揃いだな」
「失礼な!ただの、自転車バカの集まりですよ。結人先輩。」
毎年合宿には何人かのOBが来てくれる。
助っ人としてこれ以上に適した人材はいないだろう。
「ゴールまで、かっ飛ばして行くか」
「安全運転でお願いします…。」
「冗談だよ」
そう言って楽しそうに笑う結人先輩には、やはり敵わないと思う。
そして、ゴール地点に着くと、そこには。
何故か…お茶をする有。
と、お茶を淹れている葵さん…。
葵さんというのは金色家に仕える執事さんで、有に危険が迫ったり、呼ぶとどこからとも無く現れる方だ。
「A様も結人様も如何ですか?最高の茶葉が手に入りまして」
「せっかくなので、頂きます。」
「選手待ってる間は暇だからな」
「かしこまりました。ただ今お淹れ致します。」
3人で優雅にお茶を飲んでいるが。
現在、選手達はレース中。
きっと、さして面白くもないレース展開となっているだろうことを予想しながら、お茶を楽しむ。
「さて、お前らに聞きたいことがあるんだ。A、有」
そんな中、口を開いた結人先輩から発せられた言葉は、重みを帯びていた。
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よしはる(プロフ) - アイカさん» ありがとうございます!楽しみにしていて下さる方がいらっしゃると分かりとても有難い気持ちになると共にこれからも更新を頑張ろうと思えます。更新頑張りますので、これからもどうぞ宜しくお願いします! (2017年9月13日 23時) (レス) id: 102fc0cc39 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - いつも楽しみに読まさしてもらっています。これからも頑張って下さい。 (2017年9月12日 17時) (レス) id: aaa91fe88c (このIDを非表示/違反報告)
よしはる(プロフ) - 夜実さん» ありがとうございます!これからも面白いと思っていただけるように頑張って行きたいと思います! (2017年3月25日 1時) (レス) id: 598fa7bcac (このIDを非表示/違反報告)
夜実 - 面白いですね!これからも頑張ってください! (2017年3月23日 22時) (レス) id: 180bd39056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よしはる | 作成日時:2016年9月25日 6時