もう一つの才能 ページ44
有はメカニックの天才だ
メンテに関しての知識量は半端ではない
そんな有にはもう一つの才能が。
それは…
｢ねぇ、私邪魔じゃない…？｣
｢デザート！デザート作って！！｣
料理。
もはや、人間技とは思えないほどのスピードで調理していく。
｢デザートって…何作るの？またアップルパイ？｣
｢そう！｣
やっぱり、またアップルパイなのね…と呟いて私も調理に取り掛かる
毎年福ちゃんがリンゴが好きと言うことからリンゴのデザートを作るのだが、有の好物がアップルパイという事もあり、部員達に、合宿一日目のデザートはアップルパイと言う謎の固定観念が出来ている。
｢そういえば、最終日のレース。今年は1年も出そうと思う｣
｢いいんじゃない？二三年との実力差を知るのは。｣
｢違う。｣
私が否定すると有が眉を顰める
｢違う…？｣
｢二三年に、一年の実力を見せるためにやる。｣
ニヤリと笑ってやると、有は口角を上げた
｢銅橋の予防線か｣
｢まぁ、多分意味を成さないよ。ＩＨ選抜に出れることになっても、二年の対応はもっと厳しくなるだろうね。｣
｢まだ、そんなのがいんのかよ｣
ここは王者、箱根学園自転車競技部、その事に胡座をかいてふんぞり返っている者も少なくない。
｢まぁ、どこにだってそういうのはいるでしょ。強豪であればあるほど。｣
｢そういう奴全員辞めさせたら半分くらいになって仕事がしやすそう…｣
｢やめなさい。やりたくなるから｣
｢それよりさ〜、今年の1年どれくらい残るかな〜？｣
｢正直興味ない。それより泉田の事を心配してる時間の方が大事｣
｢アブぅ！｣
そんなふざけたやり取りをしながらも夕飯を作り終える有
｢アップルパイは〜？｣
｢焼けば完成｣
｢よしよし！間に合った！！｣
｢じゃあ、呼びに行こうか｣
｢福ちゃ〜ん！！！！！｣
そう叫びながら猛ダッシュで福ちゃんの元へ向かう有
次の瞬間、バタンｯという音が聞こえた
｢有っ！？｣
｢また、転んだ｣
｢出てる。素が出てる｣
｢お前しか居ないのにいった〜い！とか言わねぇわ。痛てぇけどな！｣
そう言うとさっさと立ち上がりまた、福ちゃんの元へと向かう。
私が練習場に着いた頃には、有が福ちゃんに抱きついていた
｢夕飯出来ました〜。練習のキリがいい人から食べにおいで〜｣
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よしはる(プロフ) - アイカさん» ありがとうございます！楽しみにしていて下さる方がいらっしゃると分かりとても有難い気持ちになると共にこれからも更新を頑張ろうと思えます。更新頑張りますので、これからもどうぞ宜しくお願いします！ (2017年9月13日 23時) (
レス) id: 102fc0cc39 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - いつも楽しみに読まさしてもらっています。これからも頑張って下さい。 (2017年9月12日 17時) (レス) id: aaa91fe88c (このIDを非表示/違反報告)
よしはる(プロフ) - 夜実さん» ありがとうございます！これからも面白いと思っていただけるように頑張って行きたいと思います！ (2017年3月25日 1時) (レス) id: 598fa7bcac (このIDを非表示/違反報告)
夜実 - 面白いですね！これからも頑張ってください！ (2017年3月23日 22時) (レス) id: 180bd39056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしはる | 作成日時：2016年9月25日 6時
