【弱ペダ】箱根学園自転車競技部の天才マネージャー

苦手な子 ページ27

有と宮原ちゃんが話してるんだけどさ？
正直なこと言っていい？
私真波ガチ恋勢なので、ちょっと宮原ちゃん地雷なんですよね〜！！！
いや、単体なら好き！！！
単体なら！！！！！
真波くん関わってくると本当に無理！

｢あ、別に私もマネージャー希望ということではないです。｣

慌てて否定する宮原ちゃん。
普通に可愛いんだけどね〜…う〜ん。

｢そっか〜…残念…｣

残念とか思ってもいない有が残念そうな声を出す

｢ちょっと気になったんだけどさ？｣

久しぶりに口を開いた気がするよ。
ずっと話聞いてるだけだったからね

｢なんですか〜？｣

｢君らは中学から一緒なの？今日仲良くなったとか、そういう感じじゃないよね。｣

｢幼馴染みです。｣

｢なるほど〜｣

真波とイワシが答えてくれた。
へぇ。真波に宮原ちゃん以外に幼馴染みがいたとは、驚き。
ん？てか、そんな情報知らなかった。
幼馴染みなら多少なりとも原作に出てきてもおかしくないよね？
なんで、出てこなかった？もしかして…、私達が来たことによって多少のズレが起きてる…？

｢さて、じゃあ、真波だけが入る方向で。なんか聞きたいことある？｣

有が真波に聞く

｢聞きたいことですか〜？｣

え〜？とか言いながら考えてる真波。

｢全然部活と関係ないんですけど、いいですかね〜？｣

｢なんでもいいよ？｣

｢先輩、俺とどこかで会ったことありませんか？｣

真波が私の方を見て聞く。

｢ん〜？真波君が会ったことあるって言うならあるんだろうし、無いって言うならないんじゃない？｣

私は笑顔で答えた
真波が覚えてないなら、それはそれでいい。
あれは私にとって特別であって、真波にとってどうだったかは、私は知らない。

｢そうですか〜｣

ちょっと納得いかなさそうな顔をする真波

｢他になんかある？部活以外の事でもいいよ？なんせ、置いてかれたから暇だし｣

私は有を見ながら言葉を続けた。
有がえへっ？とかふざけたことを言っているが無視をする。

｢あの、自転車部って勉強もちゃんとやりますよね？｣

宮原ちゃんがそう言う。

｢勿論。補講を受けることになって、合宿とか大会に被ったりすると参加出来ないから、みんな基本勉強してるよ？被らないってわかった瞬間にやらない奴もいるけど。そこは人それぞれかな。｣

山岳もちゃんと勉強しなさいよ！と言ってる宮原ちゃんを見て
あぁ、この子…苦手だな。
と思いながら私は視線を外へと向けた

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