聞き間違えが酷い ページ26
みんなが外周に行き静かになった部室には、各々チャリのメンテだったり、練習のまとめだったりをしながら話をする私達マネージャーのみ。
いや、今更ながら、マネージャーしかいない部活に来る輩なんぞいるのだろうか。
いや、もう、来る意味ないだろ…
練習してないんだからさ。
来るやつなんて、相当な物好きか自転車バカくらい…
｢こんにちは〜｣
来ちゃったよ……
来ちゃったよ…私の涙腺崩壊の元凶…
｢こんにちは〜｣
｢ちは〜｣
私、有の順で挨拶をする
アホ毛の後ろになんか2人くらい影が見えるんだけど、目の錯覚かしら。
いや、ほら、1人は分かるじゃない。
あの、メガネの女の子とかさ？
いらっしゃるじゃない。
もうひとり誰よ。
｢ちわっす｣
なんか男の子出てきた〜…
私知らない。この子知らない。誰〜？
｢こんにちは〜。えっと…とりあえず、3人とも入ったら？｣
私は部室の入口に立っている３人に中に入るように促す。
｢さっきぶりだね！！えっと………なんだっけ？クライマーみたいな名前〜とか思ったのは覚えてるよ！｣
｢真波 山岳君ね｣
｢そう！それ！！！｣
有がわざと名前を忘れたフリをする。
何故、忘れたフリなんかしたのか…
意図が掴めない。
｢さっきぶりですね〜！｣
｢それで？その他お2人は？｣
誰？と率直に聞く有
私はあまり会話に入らないように気を配る。
ほら、だって泣くし！！！
｢あ、俺、鈴木 裕貴っていいます｣
｢え？鈴木 イワシ？？変わった名前だね｣
え？？ちょっと待って？？？
イワシ？？イワシってどこから出てきた？？
｢裕貴君でしょ？？イワシってどこから出てきたの｣
｢え〜？イワシって言ったよ〜！！｣
｢言ってないって｣
あまりの聞き間違えの酷さに思わず笑いが零れる
｢もういいじゃん。君イワシくんね！覚えやすい！｣
｢イワシって｣
私の語尾にはいわゆる大草原が発生してる
ツボった。ヤバイ
未だ、１年生は唖然としてる
当たり前か
｢で？イワシは入るの？チャリ部｣
｢あ、俺は付き添いで｣
｢ふーん。で？そっちの女の子は？マネ希望？｣
有が1年と話してるのを聞きつつ
もう、イワシと呼ばれることに順応してるイワシすごいな。
とか思いながらイワシって呼びやすい上に覚えやすいな〜とか、全然関係ないことを考える
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
鈴木 裕貴(スズキ ヒロタカ)
オリキャラです。細かいことは後々出てきます。
意外とキーマン
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よしはる(プロフ) - アイカさん» ありがとうございます！楽しみにしていて下さる方がいらっしゃると分かりとても有難い気持ちになると共にこれからも更新を頑張ろうと思えます。更新頑張りますので、これからもどうぞ宜しくお願いします！ (2017年9月13日 23時) (
レス) id: 102fc0cc39 (このIDを非表示/違反報告)
アイカ - いつも楽しみに読まさしてもらっています。これからも頑張って下さい。 (2017年9月12日 17時) (レス) id: aaa91fe88c (このIDを非表示/違反報告)
よしはる(プロフ) - 夜実さん» ありがとうございます！これからも面白いと思っていただけるように頑張って行きたいと思います！ (2017年3月25日 1時) (レス) id: 598fa7bcac (このIDを非表示/違反報告)
夜実 - 面白いですね！これからも頑張ってください！ (2017年3月23日 22時) (レス) id: 180bd39056 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よしはる | 作成日時：2016年9月25日 6時
