バレンタイン！ 7 ページ28
真波 山岳side.
先輩の口から聞こえたのは2年先輩方の名前のみで、俺の名前は聞こえなかった
きっと、聞こえなかっただけかもしれない
俺はそう思い先輩を見る
先輩はチョコを渡しながら楽しそうに泉田さんたちと話している
そして、話終わったのか先輩達はお疲れ様〜またね〜と言いながら部室を出ていく……
あれ？俺のは？
まさか、俺のだけ忘れてるとかそんなことはないよね？？
ほぼ放心状態の俺に泉田さんが声をかけてくる
｢真波はA先輩からどんなチョコを貰ったんだ？俺たちに配っていたのとは別のものだっただろう？｣
｢泉田さん…俺…チョコ貰ってないです｣
そういうと、え！？と声をあげる泉田さんと近くにいた黒田さん
｢ちょっと待て！貰ってないって｣
焦る黒田さんに俺はただただ静かに言う
｢貰ってないです…｣
ちょっと涙が出てきそうになった…
｢まぁ、そんな落ち込むなよ｣
と黒田さんに慰められるもこれが落ち込まずにはいられない…
俺は重い足取りで家に帰る
自分の部屋でゴロゴロしながら、先輩のことを考える
チョコ…貰えると思ってた…と言うか、東堂さんがあんなこと言うから期待してそわそわしてたのに…
結局貰えなかったし…
思い出したらすごい悲しくなってきた…
俺、先輩の彼氏だよね…？
と思っていたらインターホンが鳴った
母さんが出るようではーいという声が聞こえる
何か話してるようだが、詳しい内容は聞こえない
すると、母さんに呼ばれた
｢山岳〜！お客さんよ〜！！｣
え？俺に？？
誰だろう。と思いながら心の中で先輩だといいなぁ…なんて淡い期待を抱く
階段を降りて玄関に行くと、そこにいたのは俺が会いたいと思ってた人…
｢先輩！？｣
｢真波の分だけ忘れてたな〜って｣
そう言いながら紙袋を見せてくる先輩
｢えっ？それって…｣
｢ハッピーバレンタイン！真波！じゃあ、用事は済んだので帰ります！｣
｢え！？これだけのために家に来たんですか…？｣
｢うん。そうだよ？｣
え？他に何かあるの？とでも言いたげな先輩
｢別に明日渡せば良かったじゃないですか〜｣
｢今日渡したかったの！！じゃあね！おやすみ〜｣
お邪魔しました〜！と声を張って先輩は家を出ていく。
俺はチョコを貰えたことが嬉しくて少し惚けていたら、父さんに声を掛けられた
｢お前、あの子送ってかなくて良かったのか？｣
｢……良くない！！ちょっと、俺行ってくる！｣
俺はそう言って家を飛び出した
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よしはる(プロフ) - リノアさん» ありがとうございます!真波を可愛く書くことに全力を注いでいたらかっこよくなってくれないのが最近の悩みですw (2017年3月25日 1時) (
レス) id: 598fa7bcac (このIDを非表示/違反報告)
リノア - 真波がかわいいです(笑) バレンタインの話なんて男の子ってみんなそうなのかなとかおもしましたw (2017年3月23日 22時) (レス) id: 180bd39056 (このIDを非表示/違反報告)
yoshiharu1013(プロフ) - えむ★さん» ありがとうございます！私の文才不足で真波君の不思議チャンな部分があまり出てないのですが、彼は人懐っこい感じのイメージが強いですね！ (2017年3月18日 12時) (レス) id: 598fa7bcac (このIDを非表示/違反報告)
えむ★ - 真波くん、なつっこくて可愛いですね！面白いです！ (2017年3月17日 23時) (レス) id: 35ae39b3a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしはる | 作成日時：2016年10月30日 22時
