箱学天才マネの短編集

バレンタイン！ 2 ページ23

さて…どうしようかな…

『聞いてるー！？ねぇー！』

｢聞いてたけど却下｣

『美味しく頂かれて美味しく頂いて一石二鳥！』

｢一石二鳥の使い方間違ってる｣

こいつは当てにならない…
というか、なんで私はこいつを当てにした…

『あ、じゃあ、山に見立てたチョコケーキとか作れば？ミニチュア的な。お前そういうの得意じゃん』

｢やっぱりお前に聞いて良かった〜！ごめんね〜！こいつ当てにならねぇとか思って〜！｣

『当てにならないと思われてたのか…じゃあ、頑張れ〜』

｢ありがと〜！｣

よし！作るものも決まったし！！
もうひと頑張りしますか！！

作り終えたチョコたちを袋詰めしてラッピングしていく
この作業結構好きだったりする
人によって入れるものを変えてみたり、ちょっとしたメッセージ書いてみたり…


小さいけれどチョコケーキが入るため入れ物は箱にした
恐ろしく嵩張るため大きめの紙袋に入れていくのだが、部活用と3年用と真波用とで分けて入れる
そうすると、大きな紙袋が2つ出来た
うん。正直に言おう…
持っていくのめんどくさいなこれ
チョコケーキなんか作るんじゃなかった…
失敗した…

と思いつつもみんなの喜ぶ顔を思い浮かべれば、そんなにめんどくさいと思ってない自分に気づく
そういう時に実感する
あぁ、本当に私はチャリ部大好きだな…と

あぁ、早く明日にならないかな…

なんて小学生の時の遠足前のような気分で私は甘い香りに包まれながら布団に潜った

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