箱学天才マネの短編集

バレンタイン！ 1 ページ22

さぁさぁ！恋する乙女の皆さん！！！
やって参りましたバレンタイン！！
聞いて驚け！！
受験生だから自宅学習期間で学校ないんですぅう〜！！
何が悲しくて家にいないといけないの！？涙でそう！

そんな訳で、バレンタインなんて関係ない私、Aはですね。
ただ今、チョコレートを作っております
なんでって？
自主登校してもいいんだよ〜？
だから休みの時でも学校に行って１日中、学校の図書室に3年ＩＨメンバーとお勉強してるのよ！
ちなみに、私は推薦だからもう受験終わったので暇なんです〜！
ということで、ＩＨメンバーと有とチャリ部の後輩の分と真波のチョコを作ってるわけですよ！

とりあえず、チョコクッキーとマフィンとミニサイズチョコケーキを作ったわけですけど…
真波の…どうしよう
何も考えてなかった…あいつの好きなもの…
おにぎり…？いやいや…キーマカレー…？
…チョコに関係ないな。
どうしよう…もういっそおにぎり作ればいいの？
いや、バレンタインとは？ってなるわ
え〜…なんか食紅使って青色にチョコ染めてやろうかな………
見た目が美味しくなさそう…
え〜…本命チョコだよ！？他の人のとは違くしたいじゃない！
かつ美味しいものを食べてもらいたいじゃない！

あぁああーー！もうどうしよう〜…
もういっそ本人にどんなチョコが欲しいか聞けば…！
いや、サプライズにしたい！
てか、チョコが貰えるかどうかでそわそわしてる真波を見たい！！
…どうしよう。
あ、こんな時に便利なのが…ﾃｯﾃﾚｰ/ 携帯電話〜！
有に電話しよ

｢あ、ねぇ有〜チョコ作った〜？｣

『作ったー！！』

｢どんなの作ったの？｣

『えっとね〜靖友にはベプシ入りチョコで〜他はマドレーヌとあと生チョコと〜チョコを溶かして固めただけの通常のチョコの劣化版チョコ』

｢…うん？｣

『寿一にはね〜、アップルパイ！チョコレート風味！』

｢そっか〜…｣

とりあえずベプシ入りチョコがとても気になるが、今は無視して…
本題に入ろう

｢あのね…真波へのチョコをどうしたらいいと思う？｣

『えっ？真波？チョコに青の食紅混ぜて青いチョコあげれば？』

そうだった…こいつと私基本的に思考回路同じだった……

『あ、でも不味そう…』

しかも、自己完結しやがった…

『あれは？私がチョコだよ的な』

｢は？｣

『お前が全身にチョコ塗りたくって私がプレゼント的な』

こいつの脳みそはもう取り返しのつかない所まで来てるのはよく分かった

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