Stimulation（赤×青） (ページ19)

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人間と猫ページ19

赤

流星を飼い始めて大体1ヶ月くらい経った。

今日もいつもと同じく、人の姿の流星とソファに並んで座ってテレビを見てる。

たまたま開けた番組は結婚式の特集をしていた。

結婚に至るまで、とか結婚式当日の様子とか。

でも、俺には無縁なことやなって思ってしまう。

青｢…だいき、この人たち何してんの？｣

赤｢これは結婚式って言うて愛を誓う儀式やねん。｣

青｢…ふーん、｣

わかってない様子の流星。

なんて説明したらいいんやろ。

猫に結婚式はないやんな。

赤｢猫で言うたら…番が愛を誓う、みたいな？｣

青｢…何か、幸せそう。｣

流星の顔を見て思わずびっくりした。

なぜか切なそうな顔をしながらテレビを見てる。

何で、なんて聞ける雰囲気でもなく。

切なそうな顔をした意味も、

青｢…何で人間と猫なんやろ、｣

小さな声で呟いたこの言葉の意味も、

何もかも分からなかった。

そして。

流星は、その日を境に人の姿にはならなくなった。