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夢と涙と小瀧 1 ページ25
赤
ここは、どこやろ…
辺りは一面真っ白。
俺の目の前には小瀧がいる。
小瀧は冷たく突き放すような目で、はっきりこう言った。
桃｢お前なんか嫌いや。｣
赤｢…え、｣
なんで…なんでそんなこと、
赤｢…っは、｣
窓から差し込んでくる光。
頬を伝う涙。
ぐるりと見渡してもここは自分の部屋。
小瀧もおらん。
…あれは夢やった？
小瀧が、俺のこと嫌いって…
確かにそう言った。
夢だと分かっていても溢れ出した涙は止まらない。
今日は7人での仕事の日。
小瀧と顔を合わせることになる。
…もし、ほんまに嫌われたら、…
悪いほうにばかり考えてまうから涙が止まらんくて、家を出るのが遅くなってしまった。
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作者名：このは | 作成日時：2021年3月13日 17時
