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赤
さっきとは打って変わって、何か吹っ切れた表情の望。
桃｢…なあ、クリスマスプレゼントで欲しいものない？助けてくれたお礼したいんやけど。｣
赤｢欲しいもの…何でもええの？｣
桃｢うん。ええよ。｣
欲しいもの。
きっと今までの俺やったら、お金とか高級車と言っていたはず。
いま俺が、ほんまに欲しいものは…
赤｢……俺は、望が欲しい。｣
桃｢え？｣
赤｢この先もずっと望と一緒にいたい。俺は望のためならなんでもする。
たくさん笑わせるし、辛いことあったら慰めたい。絶対、幸せにする。｣
赤｢……だから、俺の恋人になってくれませんか？｣
こんな願いごとは通用するのだろうか。
望のことが欲しい、なんて。
さっき出会ったばかりのはずなのに、望と一緒にいたい。
もっと望のこと知りたい。
気づけば頭ん中は望のことばかりで。
俺はいつの間にか、望のことが好きになっていた。
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作者名：このは | 作成日時：2021年3月13日 17時
