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赤
赤｢俺、嫌やなかったで…｣
桃｢そんなこと言われたら、また我慢できひんやん…｣
そっと目を瞑ると唇が触れる。
しばらくして唇が離れたと思ったら、さっきよりだんだん深く長くなっていって、息がしずらくなって口を開くと、小瀧の舌が入ってくる。
今までと比べ物にならんくらい長くて息がしずらいけど、小瀧はキスがうまいのか腰が抜けそうになる。
どれくらい経ったか分からへんけど、ようやく離れてく唇。
赤｢っは、、っ、長い…！｣
なんとか肩で息をしてると、
桃｢だってしげが可愛いこと言うから。｣
急にキュンとすることを言われて顔に熱が集まってく。
桃｢…しげ。俺、しげのこと好き。｣
顔を真っ赤に染めた小瀧の口から出たのは、思いもしなかった告白の言葉で。
ずっと俺の片思いやと思ってたから、両思いって知ってほんまに嬉しい。
赤｢…おれ、も。｣
桃｢え？｣
赤｢俺も、小瀧のこと好き。｣
そう伝えると ぎゅっ、と優しく抱きしめられる。
桃｢俺と付き合ってください。｣
先生｢重岡と小瀧、居ったら返事して〜｣
急に先生の声が聞こえ、慌てて離れる。
赤｢い、います！｣
そう答えると扉が開いた。
どうやら、鍵当番の先生がもう誰もいないと思い鍵を閉めてしまったため、扉が開かなかったらしい。
先生｢片付けありがとな。気をつけて帰れよ。｣
先生が体育館を出ていった途端、
桃｢もっと2人で居たかったわ。｣
と残念そうなオーラ全開の小瀧。
赤｢あほ、…俺の彼氏なんやから、2人きりになろうと思えばなれるやろ。｣
さっきの返事も込めてそう言うと、俺の腕を引っ張り抱きしめられる。
桃｢大好き…｣
抱きしめながらそう言ってくれた小瀧が、俺の恋人だと思うとさらに『好き』が積もる。
赤｢…俺も、大好き。｣
目が合うと自然と触れ合う唇。
恋人になって初めてのキスは、甘く蕩ける優しいキスでした。
2人きり〜END〜
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作者名：このは | 作成日時：2021年3月13日 17時
