白色わんこ (ページ3)

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仔犬ちゃんページ3

「んまっっ。」
「そりゃ良かった。」

テーブルの向かい側で口いっぱいに食べ物を詰め込んで食べるしろ。
ちょっと作りすぎたおかずが偶然しろの好物だったから食べてもらったけどよくもこう同じようなもの食べてて飽きないよな。

「ねー、シゲ。」
「ん？」
「シゲがうちの専属シェフになってくれたらいいのに。」
「俺が？」
「そーだよ。それで毎日俺がオーダーするの。」
「それお前…シェフっていうか召使いだろ。」
「…バレた？」
「バレるわ。それにどうせ毎日同じもんしか食わねえんだから不健康だーって小山とまっすーに俺が怒られる未来しか見えない。」

俺がしろ専属の管理栄養士、なんて名乗り出したのはいつからだったか。
少食なうえに偏食なしろの食育は大変だけど昔に比べたら食べれる食材も増えたしまぁ及第点だろう。

「こら、ピーマン残すな。」
「げ…」
「一口だけでいいから、ほら。」

甘やかすばっかりするからいつまでも仔犬なんだよ。
分かっちゃいるけどもう少しいいよな、って思う自分はなんだかんだこいつに甘い。