HYBE野遊会 ページ10
薄く雲が流れる青空に涼やかな風。
晴天に恵まれた今日はHYBE所属のアーティストが一堂に会するHYBE野遊会の日である。
キャンプ場にいち早く到着したLE SSERAFIMは自分たちの名前が書かれたテントに腰をおちつける。その後続々と他のアーティストも集まり始めた。
ウンチェは隣に座る歳の近い姉のことが気がかりだった。普段から口数の少ない姉が、ここに到着してからさらに口数が少なくなっている。初めて会う先輩もいるから緊張しているのか、みんなの会話にもあまり反応を示さない。
開会式の開始までまだ時間があるということで、アルバムを持って先輩方に挨拶へ向かう。
まだアルバムを渡したことがなかったイ・ヒョン、ベクホ、ミニョンやfromis_9、ENHYPENにアルバムを手渡し挨拶を済ませる。
以前音楽番組で一緒になったTXTには簡単に挨拶だけし、同じくSEVENTEENにも簡単な挨拶だけ済ませテントに戻ろうとした時だった。
「A」
ディノがおもむろにAに近づいた。
そして妹の首元に両手を当てて少し考え込む。
「しんどい?」
ウンチェはその言葉を聞いて悔しい気持ちに襲われた。
Aは表情に出にくいからと言ってしまえばそれまでだが、いつもよりも深くゆっくりと呼吸をしているなど観察していればすぐにわかるようなシグナルはあったのに。
「熱…無いな。気持ち悪い?」
「ここに来るまでに車酔いしただけ」
「あー…とりあえずテント戻ろう」
ディノはAの手を引きLE SSERAFIMのテントの一番手前にあった椅子に座らせると、マネージャーと何かを話しその場を離れた。
ウンチェはAの隣の椅子に座り、視線を下げて地面をじっと見ている姉の手を恐る恐る握りしめた。
Aはぴくりと手をふるわせたが、弱くは無い力でウンチェのそれを握り返す。
「オンニ車に戻る…?」
「…大丈夫。むしろ外の空気吸ってた方が良くなるから」
そう言うとAは繋いだ手の親指でウンチェの手を撫でる。
姉がしてくれる数少ない甘やかしを、ウンチェは姉の肩に頭を乗せながら享受した。
少ししてディノが黒い帽子を片手に戻ってくる。
髪型がなるべく崩れないように妹の頭にそれを被せるとぽんと優しく丸い頭を叩いた。
そして妹に寄り添うウンチェにふっと笑いを漏らすと「Aのことよろしくね」と言って隣のテントへ帰っていった。
ウンチェは少しだけ強く手を握り返した。
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N S(プロフ) - :)さん» 更新が滞っており申し訳ないです。好きと言っていただけて嬉しいです。応援頂きありがとうございます🙏🏻 (1月26日 7時) (
レス) id: 2a191afe61 (このIDを非表示/違反報告)
N S(プロフ) - :)さん» コメントありがとうございます。ご連絡頂きました作品は当方が執筆したものではございません。また「NS」のアカウント以外で(外部プラットフォームや、SNS含む)執筆活動を行ったこともございません。 (1月26日 7時) (レス) id: 2a191afe61 (このIDを非表示/違反報告)
:)(プロフ) - https://uranai.nosv.org/u.php/novel/lrf__svt__0513/?fp=3 こちらになります、初めてのコメントで長々と失礼致しました。N S様の作品がとても好きです、いつも応援しています。 (1月25日 2時) (レス) @page2 id: 618e80dc3b (このIDを非表示/違反報告)
:)(プロフ) - コメント失礼致します。LE SSERAFIMの天使(チョンサ)という作品があるのですが作者様の作品でしょうか？あまりにも内容が酷似しているためコメントさせていただきました。ご確認のほどよろしくお願いいたします。 (1月25日 1時) (レス) id: 618e80dc3b (このIDを非表示/違反報告)
N S(プロフ) - つーじさん» コメントありがとうございます。ゆっくりと書いて参りますのでお付き合いいただければ幸いです。 (9月13日 2時) (レス) id: 2a191afe61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：N S | 作成日時：2023年9月11日 23時
