LOSER【K.N】

＊7. ページ7

神ちゃんが
“ あ ” っと言ったときにはもう受話器をとっていた。



「何ですか」



若干の苛立ちが滲み出ているけどしょうがない。
イラついてるし。



？「もしもしぃ？あたし望の彼女でさぁ〜アンナってんだけどちょっと代わってくれな〜い？
ここ望の新しい住所で合ってるよねぇ？」



思わず神ちゃんを見てしまった。
口パクで “ 彼女 ” と伝えると、首を横に振られた。



「…悪いけど外出中」



ｶﾞﾁｬ



…ちょっと頭が追いつかないんだけど。
え、何、あいつ二股なの？



神「…早いなーバレんの」

「説明してよ。二股かけてるのあいつ」



もう本を読むのはとっくにやめて、こっちを見ている神ちゃん。



上の方をチラッと見てから、話し出した。



神「望に彼女なんておらん」

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