LOSER【K.N】

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うるさいな。寝かせてよ。



半分しか開かない目に飛びこんできた真っ白な光。
痛いぐらい明るい。



「ねぇ、携帯鳴ってるけど」



横のデカ物を揺らしても反応はない。
あーもう腹立つなほんと。



時間を見れば深夜2時過ぎ。
かけてくるほうもかけてくるほうだろ。
常識ないのかアホンダラ。



「はい」

「のんちゃん！？どこおるん今！何してんの！？」



それは紛れもなく神ちゃんの声。



…くそやろう電話するって言ったのはどこのどいつだよ。
そんな顔で寝てんじゃないよ。



「ごめん、小瀧じゃない」

神「Aちゃんか！何してるんこんな時間まで！」

「…ちょっと落ち着いて。耳痛いから。寝起きだから」

神「いや無理やわ！…ちょ、流星……！」

流「はい代わりました流星です。うるさくてごめん」

「…いやこっちこそ心配かけてごめん」



後ろでギャーギャー言ってる神ちゃんの声もまだ聞こえる。
しげは…寝てそう。



流「で？どこおるん」

「……分からないから、とりあえず公園で寝てる」

流「望が引っ張ってってその後、全然知らんとこきたってこと？」

「そんな感じ」

流「はぁ…まぁ、無事ならいいわ。明日帰ってきいや？」

「うん、ごめん」

流「あいよ。じゃな」



およそ15分の会話の後、あっさり切れた電話。
向こうじゃ神ちゃんがうるさいのかな。



『…んー……』



『…ぁ、？……俺の携帯…』



起きるの遅いわ。バカ小瀧。

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