第53話 ページ8
私は……
『皆に、謝りたい
お姉ちゃんと違うからなんて理由で、避けたのを
壁を作ってしまったのを
全部、全部謝りたい
それで、お姉ちゃんみたいにみんなと仲良くなりたい』
泣きながら、グッと拳を握りしめて
「そっか、そうか
じゃあ、後もう1つ
サラカは、Aを利用していないし、誰でもよかったわけじゃない
Aが大好き過ぎたから、血の繋がった
もう自分に縋らず、1人で生きられるように
Aには、1人でも大丈夫な強さがあるのを教えるために」
そうか、そっか…
お姉ちゃんは不器用だから
伝えるのが苦手だから
ああやって突き放したんだ
でも、離しきれずに最後に優しく声をかけた
『ありがとう…
お姉ちゃんも、君も
教えてくれてありがとう』
まだ涙は止まらない
手が伸びた
「僕は、君の心の底を読んだだけだよ
もう、大丈夫
この後すべきこと、分かるよね」
涙を拭き取るように、頬を撫でられる
力強す頷いて、ちゃんと目を見た
「僕は君の中に帰るよ
ちゃんと、心の声を聞いて
自分の意思を、忘れないで」
いつの間にか、水の中は上の方に上がっている
水面の光が差し込むのがわかる
私に頷いて、その光に手を伸ばす
「じゃあね、A
何もしてやれずだったけど…
俺の名前を、兄さんを覚えてくれてありがとう
ルナをよろしく…」
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時雨 - 泣きました (2021年1月6日 13時) (
レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
ブンブン(プロフ) - か、感動 (2019年12月29日 17時) (レス) id: 4a511d68cf (このIDを非表示/違反報告)
みかんの皮 - これで感動しない奴は、コネシマよりも心がないことになるゾォ？私は、バッチリ感動しましたね（真顔） (2019年12月19日 23時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
meika(プロフ) - あ、あれ？目からアラル海が、、、？あれ？((語彙力が来い)) (2019年12月7日 15時) (レス) id: 857b9cc073 (このIDを非表示/違反報告)
たう - これは泣きます。更新頑張ってください！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影ハロウ | 作成日時：2019年11月29日 16時
