第49話 ページ4
ゆっくりと、体を起こした
ﾋﾟﾁｬﾝと小さな音がしたもので、横を見たら腕にチューブが繋げられていた
特に気にもせず、それを外して立ち上がる
体がなまっているのか、筋肉が衰えたのか
はたまた義足のせいか
やけに歩きにくい
クローゼットから、急いで着替えて楽な服装へと衣服を変える
いつの間にか3ヶ月が経過していたわけで、そんなに寝ていたんだとぼんやり考えた
扉から出ようか考えたが、誰かにあったら嫌な気がして、窓から出ようと思った
窓に足をかけると、服の裾を噛まれるように引っ張られる
『…え？
る、ルナ？？』
以前の子犬のような面影はもうなく
3ヶ月がたった狼の子は立派な姿となっていた
窓辺から離れて、どうしたんだろうと立ち尽くしていると、足の間に入ってきた
それに驚いて腰を着いてしまう
『あ、お、重いよね…ってうわぁ！』
降りようとしたら、ぐらりと揺れる視界
次には空を飛ぶように窓の外にいて、草木が綺麗だった
ｽﾄﾝ
『ひゃ！』
着地に驚いて声を上げると、侍女の子がこちらに気づく
『っあ…！』
どうしよう…
そう考えていると、またルナは動き出す
訳が分からないまま、逃げれるならいいかと甘えてそのまま城外へ
突然曲がったり、ものすごいスピードで走ったり
怖いけど、楽しい
『ふふっ…』
街の風景が、どんどん流れていく
時々止めようと、誰かが前に来たのだが、ルナはあっさりそれを飛び越える
驚いたけど、ワクワクする
子供の頃にぴくととみたアクション映画の1部のような
あの時感じたワクワクとする感情
なんだか、夢の中で浮かび上がっていた空気のように感じた
どんどんお城から離れていく
寂しいけど、悲しいけど
ごめんなさい
私は、そこにいるべきでは無いのだから
寝ている間、迷惑をかけたんだ
なら、迷惑人間の顔なんかみんなが見ないうちに逃げ出そう
そう考え、ルナに掴まった
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時雨 - 泣きました (2021年1月6日 13時) (
レス) id: 38881abff7 (このIDを非表示/違反報告)
ブンブン(プロフ) - か、感動 (2019年12月29日 17時) (レス) id: 4a511d68cf (このIDを非表示/違反報告)
みかんの皮 - これで感動しない奴は、コネシマよりも心がないことになるゾォ？私は、バッチリ感動しましたね（真顔） (2019年12月19日 23時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
meika(プロフ) - あ、あれ？目からアラル海が、、、？あれ？((語彙力が来い)) (2019年12月7日 15時) (レス) id: 857b9cc073 (このIDを非表示/違反報告)
たう - これは泣きます。更新頑張ってください！ (2019年11月30日 15時) (レス) id: ada02683d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影ハロウ | 作成日時：2019年11月29日 16時
