第42話 ページ44
《grside》
騒ぎ立てる奴らを黙らせると、いきなりノック音が聞こえた
アリシア側の奴らは未だ腹が立っている様子
だが、話を続けるのも無理そうなので扉を開けることにした
gr「入れ」
『………』
無言で入ってきたのは、Aだった
皆が、目を見張る
ぴくとさんが連れてきたあちらの国の国医によると暫くは目覚めないと言っていた
だがまさか、このタイミングで起きるとは
パジャマのまま、ふらりふらりとぴくとさんの元へ行く
pkt「A！
良かった、目覚めて…！！」
ぴくとさんが抱きしめると、すっとその胸板を押して離れさせる
『あぁ、苦しい
分からない、誰、だれ、ダレ？
誰を求めているの？』
誰のことも視界に留めないAが、遠くを眺めてそう言った
『誰だっけ、ダレを求めてここに？
なんだっけ、ナンだっけ？』
壊れた人形のように、同じことを繰り返しては動く
皆、ただ呆然とそれを見ることしか出来なかった
『あ、イヤだ
嫌な感じ
やだ、ヤダ、イヤだ』
アリシアの近くで止まったAは、瞳孔を開いて顔に手をやりうずくまる
『お父さん、？お母さん、？
違う、なに、何、ナニ？』
蹲りながらもその独り言は止まらない
『大切なもの、壊れた
なんで？
お父さんは、捨てた人
お母さんは、壊れた人
あと、誰だっけ
私は、なんだっけ』
我に返った俺とぴくとさんが近づく
『優しい、人？』
顔を上げたAと目が合う
1粒の涙を流したかと思えば、パタリと力なく倒れてしまった
gr「Aどうして…」
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シヱ(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいてます！ もし私の勘違いだったらすみません、ぐぅちゃんはドラゴンではなくヒッポグリフですよ！ (2019年11月20日 15時) (
レス) id: 79a622e397 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子癒月 - 第六話のとこ、アメリアになってませんか？ (2019年11月17日 20時) (レス) id: cca028059e (このIDを非表示/違反報告)
まーぶる(プロフ) - どもです！、すっごい楽しみに見させてもらってます！…もう、文才がありまくリですごいっす…！これからもずっと応援してますね！ (2019年11月17日 15時) (レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
tamagoooo(プロフ) - はじめまして。たまこです。いつも見させていただいています。失礼ですが、16話がないですよ…?では、これからも応援しています。面白い作品を期待しています。 (2019年11月13日 17時) (レス) id: df2a86f5a8 (このIDを非表示/違反報告)
ブンブン(プロフ) - 面白すぎです！更新頑張ってください！ (2019年11月13日 8時) (レス) id: 4a511d68cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影ハロウ | 作成日時：2019年11月8日 1時
