第12話 ページ14
歩きながら、突然強く掴まれた手首を見る
正直、驚いた
視界がゆっくり落ちるはずが、止まったのだから
それと同時に手首も痛むし、何より……
__os「お前ｯ！
何やって！！」
あんな必死な顔、初めて見た
なんで、急にあんな事したんだろう
ただ出かけるだけだったのに
訳が分からないまま、城壁を出て街に着く
「あ、おねーちゃん！」
「Aさん！」
この街は、私とお姉ちゃんの生まれて育った場所
たくさんの人が優しいところ
ここが1番落ち着く
私を見かけて走ってきた人達に、笑みがこぼれる
「このバラ！
学校で育ててるの！」
「おねーちゃんに似合うと思うんだ!!」
ぐっと手首を引かれて、かがむ
すると、髪の毛にバラが飾られた
『ふふっ
いい匂いだし、綺麗だね
ありがとう』
子供達を撫でると、皆いい笑顔で笑う
「ね、ねぇ！
俺、壁に絵を描くんだけど見てくれない？」
中学生くらいの男の子が指さした方向に歩くと、赤と緑を主にした絵が壁に描かれている
「ここがね、Aさんの生まれた場所って知って、Aさんの色で描いたんだ」
照れくさそうにする男の子
『ありがとう
すっごく素敵だよ』
本当に、綺麗で素敵
男の子を撫でると、ふわりとした笑顔になる
「Aさん、またお医者様のところかい？」
子供達の間から、おばあさんが歩いてくる
『えぇ、少し用がありまして』
「あんたは昔から大事なことは隠すんだから、なんかあるんならここのみんなを頼っていいんだからね？」
さっきまでは私がなでる立場だったのに、今度は私が撫でられた
『ありがとう、おばあさん』
くすぐったいけど、暖かい
なんだか、昔の様な気分になれた
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シヱ(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく読ませていただいてます！ もし私の勘違いだったらすみません、ぐぅちゃんはドラゴンではなくヒッポグリフですよ！ (2019年11月20日 15時) (
レス) id: 79a622e397 (このIDを非表示/違反報告)
夢女子癒月 - 第六話のとこ、アメリアになってませんか？ (2019年11月17日 20時) (レス) id: cca028059e (このIDを非表示/違反報告)
まーぶる(プロフ) - どもです！、すっごい楽しみに見させてもらってます！…もう、文才がありまくリですごいっす…！これからもずっと応援してますね！ (2019年11月17日 15時) (レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
tamagoooo(プロフ) - はじめまして。たまこです。いつも見させていただいています。失礼ですが、16話がないですよ…?では、これからも応援しています。面白い作品を期待しています。 (2019年11月13日 17時) (レス) id: df2a86f5a8 (このIDを非表示/違反報告)
ブンブン(プロフ) - 面白すぎです！更新頑張ってください！ (2019年11月13日 8時) (レス) id: 4a511d68cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影ハロウ | 作成日時：2019年11月8日 1時
