19話▽ ページ21
ut「なぁ、なんで他人のことを考えるん？
それじゃあ、あんたが自由に慣れへんやんか…」
目元を拭う鬱くん
泣いているのだろうか
ゆっくりと、体を引き寄せて抱きしめる
ut「俺の、母さんな…
神様信じとったんよ
だから、いい事してこの地区の人に気を配って、毎日救われることを願っとった
せやのに、神様は母さんを見捨てたんや…!!
病気で、倒れて亡,くなってしもた…
もっと、俺やなくて自分のこと考えてれば…
神様なんて信じてなければ…!!」
ぽつりぽつりと、時々力強く嘆き、泣いているの
『私…神様に殺,されかけた事があるんです』
ふと思い出してしまったのを言う
鬱くんが泣くのを辞め、顔を上げた
『目を抉られて、足を取られたんです
……今は、別の神様がくださった目のおかげで見えてるんですが…』
スカートをめくり、足を見せた
ut「義足ってやつなん…？」
ゆっくりと頷いた
『…怖かった
自分がなにをしたのか、分からなくて
それでもこれは、天罰なんだって受け入れて
本当に、理不尽なんですよね神様って』
抱きしてめいた腕の力を少し抜き、頭を撫でる
ut「なん、で…
それなのに神様なんか…」
『この目をくれた、別の神様がいるからです
私は、恩を返すためにこの道を選んだ
だから、貴方に私と同じ道を進める気はありません』
ゆっくりと、手を取り握る
『私の家に、たくさん子供がいるんです
血が繋がってないけど、みんな優しくていい子で
良かったら、鬱くんも来ませんか？』
目を見つめると、鬱くんからポロポロと涙が溢れ出た
ut「ええの、？」
『もちろん！
家族は多くても楽しいですし
1人は、寂しいでしょう…？』
ポケットから出したハンカチで涙を拭う
ut「あり、がとう…！」
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有(プロフ) - 好きです。これからも無理せず更新頑張ってください。 (2019年7月18日 15時) (
レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
月楼 永夜(プロフ) - ングッ！こっ…これは！素晴らしい作品の予感…！頑張って下さい！応援してますぅぅぅ！ (2019年7月17日 19時) (レス) id: 448baec34e (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ(プロフ) - 凄いです！応援してます！頑張ってください！ (2019年7月16日 20時) (レス) id: ed58847328 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影ハロウ | 作成日時：2019年7月16日 17時
