13話▼ ページ15
よく出来ました、とひとらんくんの頭を撫でるソル
sl「あとそれと〜………」
私の方を見て立ち上がり、カバンの中からなにかを取り出す
sl「この子、森に捨てられてたんだよ
怪我がひどいから回復できる箱の中に入れたんだが、お前さんのところでこの子も預かれるかい？」
小さくて、手のひらサイズの箱はピンク色の霧で中身が見えない
『こ、この中にいるのですか！？』
sl「あぁ、見せるの初めてだったね
空間魔法と私の魔法で作った魔道具さ
1回使用したらもう使い物にはならないが、よく出来ているだろう？」
誇らしげに箱を見せてはキラキラとした目で説明をしだす
『いや、説明ではなくて！』
そんなものを作れた彼女にも驚きだが、中身の見れないこの手のひらサイズの箱の中に子供が居るのかと、信じられない気持ちが出る
sl「あ〜はいはい。
箱を開ければ中身の子は元のサイズに戻るよ
もうすぐで回復が終わるはずだから、少しだけ待ってくれ」
手をヒラヒラとさせ、私に箱を預ける
ソルは、相当ひとらんくんが気に入ったのか、魔道具の1部を見せていた
それを微笑ましく眺めていたら、箱の中からピンク色の霧が溢れ出してきた
『へ！？
あ、あのソル!?
箱が!!!!』
両手で持ちながらソルに見せる
sl「あぁ、終わったみたいだねぇ!!」
私の手から箱を離して、蓋を開けた
ひとらんくんも、その様子をマジマジと見つめていた
ﾎﾞﾌﾝｯ
と、一気に箱から霧が溢れ出して、中から少し小さめの男の子がでてきた
ht「まだ少し小さい…？」
sl「いや、この子は拾った時からこんなんだよ？」
頬っぺをつんつんして様子を確かめているソル
??「ん……
え？」
開かれた瞼からは、ピンク色の瞳が映った
sl「お〜!!
起きたかい！
早速だが、名前はなんだ？」
起きていきなり声をかけたものだから、
うちに来た子達を思い出し、もしかしたら怯えてしまうかもしれないと、ソルの口を手で塞いだ
??「わかん、ない…」
下を向いて悲しそうな表情をする
sl「なら、こいつが名付けたり、家族になってくれるらしいぞ？」
相変わらず、自由だな…
少し呆れながらも、男の子と向き合う
『では、ロボロなんていかがですか？』
rbr「ロ、ボロ……
か、家族……」
言葉を噛み締めるように、何度か繰り返した後
ポロポロと涙を零して泣いてしまった
『おいで、よろしくお願いしますね
ロボロくん』
ｷﾞｭｯと抱きしめると、首を何度も縦に振って嬉しそうな顔をしていた
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有(プロフ) - 好きです。これからも無理せず更新頑張ってください。 (2019年7月18日 15時) (
レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
月楼 永夜(プロフ) - ングッ！こっ…これは！素晴らしい作品の予感…！頑張って下さい！応援してますぅぅぅ！ (2019年7月17日 19時) (レス) id: 448baec34e (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ(プロフ) - 凄いです！応援してます！頑張ってください！ (2019年7月16日 20時) (レス) id: ed58847328 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影ハロウ | 作成日時：2019年7月16日 17時
