12話▼ ページ14
暫くして、ひとらんくんが泣き止んで、月明かりを少しだけ眺めていた
あっ…
なんか今、嫌なものが飛んでるのを見た気がする…
『ひとらんくん、もう少し木に近ずいて貰えますか？』
安全のため、ひとらんくんを気の近くに寄せると、
真横で風が強く吹いた
??「あっはっは！！
着地もうちょい静かにやろうと思ったんだがねぇ！」
元気な声で笑う黒いローブを羽織った女の方
『はぁ…
ソル、貴方は落ち着きを持ちなさい…』
ソル･シエール、彼女は森に住んでいる所謂魔法使いで、私に薬を作って持ってくるのも彼女だ
sl「いや〜すまないね！
そこの坊やも怖かったかい？」
私の後ろに隠れたひとらんくんは震えていた
それもそのはずだ。
魔法使い…、魔女とは近年まで魔女狩りをされていたのだから
いや、魔女という存在そのものが恐ろしいのかもしれない
『ひとらんくん、この方は大丈夫な魔女ですよ？
この方は、少々変わり者ですので』
頭をそっと撫でると、少しだけ震えが止まった
sl「なにも、取って食おうなんざしないよ！
私はその逆だ」
ヘラヘラと笑う彼女に少しだけ恐怖が薄れたのか、私の横に出てきて、服の裾を握るひとらんくん
ht「逆…？」
何故か私の方を見てくる
『えぇ、この方はが契約したのは悪魔ではなくて堕天使なのですよ』
契約した時は天使だったが、人間と契約をした罪により堕天使となってしまった方だ
sl「そゆこと〜
だから、私が使える魔法はほとんど人助けにしか使えないのよ〜これが
代償も、体を人間よりもろくされたぐらいだし」
ht「じゃあ、怖くないの？」
sl「あたしはね、でも他の魔女は全員悪魔と契約してるから、私みたいなイレギュラーな優しい人はいないんだよ？」
歯を見せて豪快に笑うソル
ひとらんくんも、次第に恐怖心が解けていったのか私の裾を離して少しだけソルに近づいていた
sl「なんだいこの子、あんたが拾ったのかい？」
ひとらんくんと目線を合わせるようにしゃがみ、ひとらんくんの頭を撫でながらソルが聞いてくる
『まぁ、そうですね
今度協会にもいらしてくださいな
他にも子供達は沢山いるので、御手前の魔法を見せてあげてくださいな』
sl「まぁ、人が少ない時にでも行くよ
まだ魔女狩りをしようとする人間なんざごまんといるからね」
それと、と言ってひとらんくんの方を向いて人差し指を口に近ずけた
sl「あたしの事は内緒だよ？
じゃないとあたしはﾀﾋんじまう」
ht「わかりました」
続かきます！
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有(プロフ) - 好きです。これからも無理せず更新頑張ってください。 (2019年7月18日 15時) (
レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
月楼 永夜(プロフ) - ングッ！こっ…これは！素晴らしい作品の予感…！頑張って下さい！応援してますぅぅぅ！ (2019年7月17日 19時) (レス) id: 448baec34e (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ(プロフ) - 凄いです！応援してます！頑張ってください！ (2019年7月16日 20時) (レス) id: ed58847328 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月影ハロウ | 作成日時：2019年7月16日 17時
