6話 ページ7
『え……』
「あの時から、ずっとっすよ。何で、……急に」
どくん、どくんと心臓が鳴る。核心をつく質問に、私はただ立ち尽くす。
言えない、言いたくない。
言ったらきっと、私はまた___
『………ごめんなさい………』
いたたまれなくなり、走り出す。
それと同時に、ニキが私の腕を掴む。
その瞳には、焦燥の色が見えた。
「言ってくださいよ……!僕達は、そんな事も言ってもらえない仲じゃないっすよね……?」
やめて。
それ以上聞いたら、私はまた貴方の優しさに甘えてしまう。
私は顔を伏せ、ニキの腕を振り払う。
そのまま全速力で大学まで走った。
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涙 - 日宮さん» 日宮さん、最後までご愛読ありがとうございました。そう言って頂き恐縮です…!ありがとうございます。 (2020年4月20日 7時) (レス) id: 394661b33d (このIDを非表示/違反報告)
日宮(プロフ) - 涙さん» 最後まで読みました!36話で涙抑えられなくなるぐらい、素敵なお話でした。ありがとうございました。 (2020年4月19日 19時) (レス) id: dfd4153195 (このIDを非表示/違反報告)
涙 - 日宮さん» すみません!書きミスです…修正致しました!きちんとお話は繋がっているので、よろしくお願いします。 (2020年4月19日 19時) (レス) id: 394661b33d (このIDを非表示/違反報告)
日宮(プロフ) - 35話目非公開中でしょうか……? (2020年4月19日 18時) (レス) id: dfd4153195 (このIDを非表示/違反報告)
涙 - みむさん» みむさんありがとうございます…!とても励みになります。ご指摘ありがとうございます。修正致しました。これからもよろしくお願いします。 (2020年3月29日 17時) (レス) id: 394661b33d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:西宮 | 作成日時:2020年3月24日 16時