とあるサイト. ページ14
・
スマホで調べてみると、
とあるサイトにたどり着いた。
そこには、俺と同じような体験をした人が、
ブログのようなものを書いていた。
それを書いていたのは女子学生で、
9月1日を何度も繰り返していた。
なぜ繰り返していたのか、
その理由は自分でも分からなかったらしい。
その女の子には好きな人がいて、
好きな人が目の前で死ぬたびに、
その女の子は9月1日を繰り返していた。
その人を救うために、何度も何度も。
だが、
結局好きな人を救う事は出来なかったらしい。
「俺と同じだ…」
この人も俺と同じような経験をしている。
でもこの記事には、
救えなかったと書いてあり、
その文を見て、少しだけ胸が痛む。
俺は、Aの事を救えるのか…
痛む胸を抑えながら、俺は続きを読む。
その女の子は、
何度も何度も繰り返しいるうちに、
自分で自分が分からなくなり、
精神的におかしくなっていった。
しかし、気付いたら、
その繰り返しは無くなり元通りになっていた。
そして、その子の好きな人は亡くなっていた。
後から知人に聞いた話によると、
その女の子の好きな人は、
自 殺していたらしい。
「…」
自 殺。
自 殺してしまった場合は、救えないのか。
じゃあ、事故であれば平気なのだろうか？
Aは、交通事故にあった。
だとしたら、Aを救うことが出来る…？
そして、最後の文には、
私は彼の事を救えなかったけど、
私と同じような経験をしている人がいたら、
どうか救ってあげてほしい。
と書かれていた。
A。
俺は、 俺は、どうすれば…
「なぁなぁ、
今日学校の近くで工事があるらしいで〜！」
「え〜、ほんまに？」
「せやで！
落下物とか危ないから、
気ぃ付けろって先生に言われた！」
「そーなんや！」
俺が混乱している中、
後ろにいた女子達の会話が、
鮮明に聞こえた気がした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：NO NAME | 作成日時：2021年3月7日 10時
