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霊感体質となった以外にも、この損傷は一部記憶喪失と会話の難を引き起こす原因にもなった。
記憶喪失に関しては、�牋柄阿亮�分の振る舞い方や考え方が思い出せなくなる�瓩箸い辰燭發痢�それ以外のことは全て覚えていた。人格変化と言った方が正確かもしれない。
他人から見ると、「事件がきっかけで、急に人が変わってしまった」ように見えただろう。事件前はもっと喜怒哀楽が激しく朗らかで、今より社交性もかなり高かったそう。
したがって事件以前からの友人は一部を除いた大半が天光の変化について行けずに離れて行った。しかし、天光本人は「もはや以前の自分と比べたら今の自分は別人同然なのだから、付き合いきれなくなって当たり前」と、仕方がない事として割り切っていたため、特段気に病むこともなかった。
事件後から中学までは友人にはほとんど恵まれなかったが、高校に入ってからは今現在の性格に合う新しい友人がすぐにできた。
その他:霊的な存在を認知できるという体質の影響で、オカルト的なものはもちろん、心理学等の人間の内面に関する学問への関心が強め。将来の夢は精神科医、医大志望。周りからは「絶対向いてないから考え直せ」と言われている。
軽い運動が好きなため、体力や筋力は並よりやや上。ただし「体育会系でないわりには優秀」程度。
頭は良いのだが基本的な生活のこととなるとかなりポンコツ。手先が非常に不器用なため、それ関係ではよく周りに頼りがち。
霊を介して本来は知り得ないようなことを突発的に知ってしまうことも屡々あるのだが、「根拠がハッキリしなければ納得できない」という天光の性質上、知ったその瞬間に周りと共有することはない。自分で調べて、根拠が見つかり、その場で必要だと感じた段階で伝える。その調査は当然何も知らない周囲の人間からは奇行としか捉えられないだろう。
彼と上手くやっていくには、そのあたりへの理解が要るかもしれない。霊感体質は信じなくてもいいが、それに基づく突飛な行動をどれだけ上手くあしらえるかが肝だろう。
誘拐に関する後遺症は前述した脳の損傷のみ。精神的なトラウマなどは残っていない。その証拠に霊感持ちの理由を問われたり、会話の難を指摘されたりした際にはサラッと事件のことを持ち出す。しかし事件以後狭い部屋がなんとなく嫌い。ただ怖がってパニックになるようなことは決してない。
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