記憶欠落少女と七つの大罪 (ページ13)

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11話ページ13

「聖騎士の突っ立てた剣がなんだってんだ！俺のダチの〈七つの大罪〉にかかりゃそんなん楽勝だぜ！」
『〈七つの大罪〉が友達...？』

村人は男の子にグチグチ言い始めて子供は石を投げ始めた
そのひとつがマスターの顔に当たった
『マスター！？』

メリオダス「なんでオレまで」
マスターは男の子を連れて店に戻った

『なんか...すごい時に来ちゃったみたいだね』
ホーク「ほんとだぜ」
村長「やれやれ...あれも根は優しい子なんですが...」
『？』

『ただいま〜』
エリザベス「村長さんに聞きましたよミードちゃん」
『相当ないたずらっ子なんだって君？』
ミード「な、なんだよ馴れ馴れしい女達だな」
王女さんは優しく微笑みミード君と目線を合わせるように座り
エリザベス「私も小さい頃よく妹とイタズラして父に叱られました...」
そうなんだ...
ミード「フン！そりゃーよかったな！」
エリザベス「気が引きたかったんです本当の父じゃなかったから」
確か...国王だっけ？

エリザベス「一度庭にあった大きな木に妹と登って父をビックリさせようとした事があって...父が真っ青になって木を登ってきたんです...一度も気に登ったこともないような人が...」
なんか...知ってる...気がする...
『気から落ちて怪我を...(ﾎﾞｿｯ』
メリオダス「......」(ﾁﾗｯ

エリザベス「案の定父は木から落ちて父を助けようとした妹も落ちて軽い怪我をしてしまいました...私あの時のことが今でも忘れられないんです...もしあの時父と妹が死んでしまったら―――」
ガタッ！

『どした？』
ミード「お、おれの父ちゃんと母ちゃんは旅人だったんだ...二人とも数年前バーニャの村に立ち寄った時流行病で...独りぼっちになったおれを...村の皆が親代わりに育ててくれた...おれ...すごくうれしかったんだ...でもやっぱり―――おれは誰かの家族でもなくて...本当の家族がいるあみんなが羨ましくて...」
『だから嘘ついたりいたずらしたりしてたのか？』
ミード「...」(ｺｸｯ
エリザベス「聖騎士のお酒に虫を入れたのも同じ理由？」
ミード「ちがうっ！あいつが...聖騎士がみんなを馬鹿にしやがったんだ！大人も子供もいい酒を造るために毎日毎日手間暇を掛けて...それを...それを聖騎士達はタダで沢山取上げるだけのくせして...」

―――

『不味い。馬の小便よりマシな程度だ』

―――

『それは酷いな...』