思案 / ⚔️ ページ32
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「 俺らしさって、何？ 」
今はもう随分肌寒い季節になったが、夏の暑いあの日のこと。
光が消えた目で、決して冗談だとは思えないような声のトーンで
何か踏み込んじゃいけないところに足を踏み入れてしまったような、そんな感覚。
「やったらダメだよ」と言われた事を「やりたい」と
思ってしまうのは人間の本能でもあると思う。
やんわりと、でもしっかりと「これ以上踏み込むなよ」と線引きをされたあの日から、
彼の配信を見る度にあれはなんだったのだろうと考えを巡らせてしまう。
「 おっ 」
「 あ、Aさん 」
そんなことを考えていると、数メートル先で、委員長とAさんが出会ったようで。
声が聞こえてきて顔を上げた ─────
「 ... っ、 」
───── 瞬間、形容し難い気持ち悪さに襲われた。
にこっと笑っているその顔が、目が、口が、全てが気持ち悪い。
笑顔をぺたっとそのまま顔に貼り付けただけのような「
ぐぐ、としたの方から不快感が上がってくる。
立っていられなくなり、足が震えて、寒気がする。
思わずその場にしゃがみ込んで口を抑える。奥の方から嗚咽が漏れ、苦しい。
なんで、だって、彼女は気付いていないのか。
目の前で薄気味悪い笑みを、偽物の笑顔を向けられているのに？
見ているこっちは、気付いてしまった僕は立ってられないくらい気持ち悪いのに？
「恋は盲目」なんて言うが、そんなもんじゃ誤魔化せないくらいにおかしいのに？
「 ちょ、剣持さん！？ 」
「 剣持！？ 」
先に居た2人が僕に気付いて駆け寄ってくる。
やめろ、近寄るな、来るな、僕に触れるな。
「 っ ... 触るな、！！！ 」
背中に触れようとした彼の手をバシッと叩いて払う。
気持ち悪さはより一層増し、委員長が目を見開いて僕を見ている。
う、と声が漏れ、朦朧とする意識の中、ちらりと上を見る。
「 ぁ''、うっ ..... 」
酷く冷たい目をして僕の事を見ていたのは、「志乃野A」だった。
その記憶を最後に、僕の意識はプツリと切れた。
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ねろち。(プロフ) - 紅葉🍺さん» 結末を知った時に読者様に衝撃を与えたいなと思ったので、そう言って頂けると意図通りに書けたのかなと安心しますありがとうございます！！最後まで読んで頂きありがとうございました🙏🙏 (2023年1月4日 18時) (
レス) id: bb9a7b6c67 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉🍺 - 題名からして、復帰してワイワイするやつかと思ったけど、全然違った。もし本当にこれが起きたらと思うと怖いし、けど呼んでて面白いって思ったし楽しかった。これからも頑張ってください！ (2023年1月1日 11時) (レス) @page47 id: 5f9d6305aa (このIDを非表示/違反報告)
ねろち。(プロフ) - ライさん» ライさんありがとうございます〜！！楽しんで頂けたようで何よりです😭😭わーリクエストありがとうございます！新作を載せに来た時一緒にお話追加しますね、ありがとうございます🙏 (2022年12月9日 14時) (レス) id: bb9a7b6c67 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後に来たなみたいな、見ててとってもハラハラというかしてました。完全にリクエストと言います運営からこのことを告知？されたリスナーからの反応？が見てみたいです😭 本当に素敵な作品ありがとうございました新作も楽しみに待ってます (2022年12月9日 7時) (レス) @page46 id: 57ba972254 (このIDを非表示/違反報告)
ねろち。(プロフ) - 御々神瑞稀さん» 御々神瑞稀さんありがとうございましたー！！嬉しいお言葉もありがとうございます光栄です😭おたのしみに！ (2022年12月9日 7時) (レス) id: bb9a7b6c67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねろち。 | 作成日時：2022年7月24日 13時
