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『赤井秀一』



知ってるさ、それぐらい



手の平を広げて、ネックレスを見つめた



すると後ろから抱き締められる



腰辺り位から手を回し、背中に重みがある



「何の用だ?バーボン」


「何でも無いですよ。ただこうしたいだけです」



バーボンの言葉に、そう。と短く答える



「でも、ダメだ。俺には大切な人がいる」



彼から離れ、歩き出す



「俺は守る為なら何でもする」



例え、それが己を殺そうとも



例え、それで大切な人を傷付けても



それで他の男に体を売ったとしても



俺は守るさ



だけど、それでは満たされない心の穴



だから今日、会ってしまったのだろう



彼に



早く俺の存在に気付いて



早く俺を見付けて



そんな思いを片隅に追いやり



俺は今日も狼のもとへ向かう



「ジン、来たぞ」


「入れ」



短く返されるが声は愉しそうだった



室内に入り、ベッドに向かい俺はそこに寝転ぶ



すると上に跨がれプチプチと外されるシャツのボタン



「ん・・・っ」



俺らしくない声を出す、今日も空虚な心で愛される

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作成日時:2016年7月8日 20時

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