名探偵コナン【男主】２ (ページ22)

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６１赤井side ページ22

｢･･･秀、一･･･っ｣

彼の悲痛な呼び掛け、我に返る

彼から離れて見ると、彼は目に涙を貯めていた

｢痛いよ、バカ｣

そう言って、彼が瞬いた時にそれは目の端から溢れ落ちた

｢･･･すまない｣

と、彼の目元を拭う

｢退いて｣

｢ああ･･･｣

彼に言われた通り、上からおりる

彼は体を起こし首筋に手を当てて、離す

その手に付く血

｢今手当てをする｣

｢お願い｣

救急箱を手に彼の首筋にを手当てする

傷口は深くかなり痛かっただろう

｢出来た｣

｢ん、ありがとう｣

彼は優しく微笑んでくれる

俺が傷口を開けたのに

｢じゃあ、俺はそろそろ帰りますね｣

立ち上がりそう言った

｢そうだ、これジェイムズさんに返しといて｣

そう言って出されたのは、FBIだと証明する物たちだった

そして、彼は俺に背を向けて扉に手をかけて振り返り言った

｢･･･今まで、ありがとう｣

彼はこの家を出ていった

それを俺は引き止めることが出来なかった