名探偵コナン【男主】２ (ページ21)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:39,168 hit

６０ページ21

｢いっ･･･!!｣

思いきり絆創膏を剥がされる

その拍子に止まっていたであろう血が再び滲み出る感触があった

｢歯形が付いているぞ｣

誰のものだ？と訊かれる

沖矢昴の姿で秀一の声を出すなと言いたい

違和感がすごい

などと思っている間も冷たく見下ろされているので一応答える

｢･･･ジンさん、です｣

｢ほぉー･･･｣

そう言った彼は俺の首筋に顔を寄せ、傷口を舐めた

｢っう、いたい･･･っ｣

そう声を上げて、彼の胸元を押すが離れないし止めない

｢く、はっ･･･ん、｣

ものすごく痛い

かなりの力でジンさんに噛まれたから、かなり傷口は深いはずだ

痛いよ、怖いよ

いつしかそれが頭を埋め尽くした

｢･･･秀、一･･･っ｣

そう呼ぶと彼の動きが止まった

俺から離れて、目を見開いた

｢痛いよ、バカ｣

そう言って、瞬くと目の端から溢れ落ちる雫

｢･･･すまない｣

彼は目元を指で拭った