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51 バーボンside ページ12

彼に言われてアクセサリーを見て回る



『どれでも好きな物を選んで下さいね』



と言われたものの困る



しかしゆっくりと見て回ると、



「これ、いいな」



何故か惹かれる物があった



それを手に取って、改めてじっくり見てみる



「これにしよう」



それが一番しっくり来た



それを手に彼のもとに向かった



「あの、」



呼び掛けながら彼の服の裾を引っ張る



すると振り返ってこちらを見下ろす



「どうかしました?」


「・・・選びました」



そう言うと、見てもらっても?と訊かれたので手の平に乗せてそれを見せる



彼はそれを見た時、少し目を見開いた



だけどすぐにクスリと笑った



「選んでくれてありがとうございます。買ってきますね」


「はい・・・僕は外で待ってます」



彼にそう言って、外に出た



「・・・あんな顔もするんだ」



ぽつりと呟いた



目を見開いた後の、あの笑顔



それはとれも優しいものだった



僕は誰かも分からない、彼の友人に嫉妬念を募らせた

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作成日時:2016年7月8日 20時

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