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おずおずと手を重ねた彼の手を握る



「あの、大丈夫なんですか・・・?」


「何がです?」



聞き返すと、俯いた、というより俺の握る手を見ている



ああ、なるほど



「大丈夫ですよ。周りなんて気にしないで下さい」



そう言って笑う



「・・・はいっ」


「いい返事です」



そう言って俺は彼の手を引いた



「そう言えば、今日は眼鏡してるんですね」


「誰かさんがパクったまんまでしたので、買い直しでしたよ」


「・・・すみません」



冗談です、と笑う



そして店に着くまで談笑をする



「あ、ここです」


「ここは?」



入れば分かります、とだけ言い彼を引っ張り店に入る



広がるのは高そうなアクセサリーである



ネックレスやブレスレット、ついでにキーホルダーやストラップもあったりする



「ここで少し貴方に俺の友人への贈り物を選んで欲しくて」


「僕にですか?」


「ええ。どれでも好きな物を選んで下さいね」



俺も少し見てきます。と言って彼と別れた



辺りの物に目を通して行き、良いものが無いか探して行く



「あ、これ・・・買おうかな」



衝動的に手に取り、手の平で見つめた

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作成日時:2016年7月8日 20時

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