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41 沖矢side ページ2

『・・・ご存知でしょう?』



確かに彼はそう言った



ボウヤの話を聞いていた事がバレていたのか?



それとも俺の正体に気付いているのか




前者であって欲しいものだ



「ねぇ、あの人って本当に・・・」


「FBI、ですよ」



ボウヤは彼の消えたドアのを心配そうに見つめる



「黒に染まるなよ」



ぼそりと呟く



「帰りましょうか。今度からは一人で行くことにします」


「気を付けてね」



ええ、と答えて彼の家に背を向ける



少し歩くと背後に感じる、微弱な殺気



振り返りその方向を見ると、彼が窓のカーテンを開けてこちらを見下ろしていた



その瞳に光は宿っていなかった



「っ・・・」



息が詰まる



ゴクリと喉を鳴らす



すると、ズボンを引っ張られる感覚で我に返り下を向くとボウヤがこちらを見上げていた



「大丈夫?」


「え、ええ・・・大丈夫です」



そう言って再び彼の家を見ると彼はいなくなっていた



視線を戻して、ボウヤに



「行きましょう」



と言い彼の家から逃げるように去って行った

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作成日時:2016年7月8日 20時

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