after49 降谷side ページ10
準備を終えて家を出る
手を繋ぎながら歩いて行く
「緊張する・・・」
一人言のように呟く彼
「大丈夫、僕がついてます」
手を握る力を強くする
彼はこちらを向き
「そうだね、ありがとう」
安心したように笑った
その後はお互いに何も喋らずただただ歩いた
途中、お酒を一つ買った
「着いちゃった」
と言いながらインターホンを押した
「はい」
「えっと・・・霧島、です」
彼が遠慮がちに言うとガチャンと大きな音をたてて切れる
「・・・嫌われちゃったかな」
「そんなことないと思いますけど」
ほら、ドタドタと動く音がする
ガチャッと勢いよく開くドア
「どうしてっ・・・貴方が・・・!?」
少し息を切らしながら彼に歩み寄り問う
「あ、いやあの、昨日のこと謝ろうかと思って」
その様子を見て若干焦る彼
「そう、でしたか。ここではなんですから中へどうぞ」
「あ、すみません。零くんも行くよ?」
完全に意識をよそにやっていたのでドキリとする
「はい」
彼に手を引かれながら家に入った
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作成日時:2016年6月4日 8時