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after79 降谷side ページ40

いつものように仕事を終え、帰る



いつもと違ったのは車では無かったこと



帰る道を何も考えずふらふらと歩く



まだ日が明るい休日の土日



人がたくさん行き交う



その中を独りで歩く



俺の右手を握ってくれる人はもういない



彼は今どこで何をしているのだろうか



俺を忘れて、他の誰かと一緒にいるのだろうか



それとも、



俺をこの果てしなく広い空から見ているのだろうか



立ち止まり空を見上げる



「・・・バカみたいだ」



自嘲気味に笑い



再び歩き出した



暫く歩くと人通りが少なくなる



ついには誰もいなくなった



ふと風が吹き付け俺の髪をなびかせる



思わず目を閉じた



その目を開いた瞬間



「お兄さん」



とても懐かしい声が聞こえた

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作成日時:2016年6月4日 8時

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