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after75 降谷side ページ36

あれからどれぐらい経っただろう



彼がいなくなってどれぐらい経っただろう



俺が独りになってどれぐらい経った?



心にぽっかりと空いた埋まることのない穴



あの事件から暫く経った今



俺は彼の家の遺品整理とは言わないが整理し始めた



彼の寝室に向かいベッドの隣にある机



その引き出しを開けると一つの封筒が入っていた



『降谷零様』



綺麗な字でそう書かれてあった



俺の好きな彼の字



「なんだ・・・?」



その封筒を開け、中に入っている紙を取り出す



手紙の中身を声に出さずに読んでみる



――



拝啓、降谷零様


如何お過ごしですか?


俺の方は多分もう既にこの世にはいないはずです


この結果は俺の望んだ結果です


だから、気にしないで下さい


俺のことは時が解決してくれるでしょう


パソコンルームに薬が入ってます。それを呑んでください


p.s 約束は守るよ


――


それだけが書いてあった



パソコンルームの薬?



俺は泣きたい気持ちを抑えそこに向かった



扉を開けて、奥まで進みパソコンの前まで来ると一つの小さなケースが鎮座している



それを手に取った

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作成日時:2016年6月4日 8時

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