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after57 降谷side ページ18

「落ち着いた?」


「はい」



彼に縋り泣くのは数十分で落ち着いた



慣れてきたはずのこの日常



でもふと虚しくなってどうしようもない気持ちが胸を締め付ける



何も無いのに涙が溢れたり、感情を上手く表せなくなったり



そんなことが最近増えた気がした



もちろん彼の前では一切出さないが



「今、零くん自分がどんな顔してるか分かる?」



彼が微笑みながら問い掛ける



「分からない、です」



と答えれば



「すごく何かを我慢して辛そうな顔してる」


「、そんなわけ」


「あるよ」



僕の言葉を遮って言い切った



「なん、で」



なんでそう言い切れるのかが不思議だった



「だって君はいつも甘えたそうに俺を見てるもの」



彼はそう言った



「甘えたかったらいつでも言って?お兄さん頑張っちゃう」



にっこりと優しく笑った



「っ・・・はい」



俺は元の姿で彼に甘えたいけど、というのを胸の奥にしまった

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作成日時:2016年6月4日 8時

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